高輪は150年以上前、日本で初めて鉄道が海上の築堤を走ったイノベーションの地です。明治時代には車両基地として、日本の発展を支えたとされています。JR東日本は、この地の再開発として誕生させる新しい街 TAKANAWA GATEWAY CITY内に、国際水準の高級賃貸レジデンス「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」(高輪ゲートウェイシティレジデンス)を、2026年春に開業します。
この物件は、エクスパッツ(外国人ビジネスワーカー)や経営者などエグゼクティブ層をメインターゲットとし、交通系ICカード「Suica」で解錠できるオートロックシステムなど、最先端の機能とセキュリティを備えています。
(写真:北側から現地を望む、撮影:鉄道チャンネル、2025年10月10日撮影)

TAKANAWA GATEWAY CITYの開発が進む高輪の地

高輪ゲートウェイ駅(genki/PIXTA)

高輪は日本で初めて鉄道が海上の築堤を走った場所として知られ、のちに車両基地として日本の成長を支えてきました。江戸時代には玄関口「高輪大木戸」として栄え、明治期には日本と西洋の技術が融合するイノベーションの地にもなったといいます。近年は、上野東京ラインの開業や寝台特急の減少を受け、車両基地の縮小が進みました。
その結果、約13ヘクタールの用地が再開発に充てられることとなり、2020年に高輪ゲートウェイ駅が暫定開業し、新しい街の第1期が2025年3月27日に開業、現在も再開発が進められています。

(参考) 山手線内にできる新しい街 高輪ゲートウェイシティ いよいよ3月27日にまちびらき、駅の南改札も運用を開始 (東京 港区) https://tetsudo-ch.com/12998805.html

東側からみた高輪ゲートウェイシティー 2025年3月(鉄道チャンネル 撮影)

品川駅至近という恵まれた立地

リニア中央新幹線は開業後は東京-名古屋が約40分、東京-大阪が約67分で結ばれる見通しです。東京をはじめとする三大都市圏の国際的なビジネス環境にも影響を与えるとみられます。
とくに品川はリニア始発駅として国内主要都市を結ぶ結節点となり、京急線やモノレールなどの利用で羽田空港へのアクセスも良好なことから、海外拠点との往来を担う外国人ビジネスマンにとっては非常に利便性の高い立地になるとみられます。

TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE エントランスイメージ

交通利便性の向上は不動産市場にも波及し、都心や主要駅沿線では高付加価値レジデンスへの関心が高まるとみられます。不動産経済研究所によると、8月の首都圏新築マンション平均価格は1戸当たり1億325万円となり、2か月連続で1億円を超えました。

国際ビジネス拠点に誕生する高級賃貸レジデンス

こうした中、JR東日本が行う駅と街を一体的につなぐ再開発の中心として、総戸数847戸の高級賃貸レジデンス「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」が、2026年春に開業する予定です。
品川の隣駅となる高輪ゲートウェイ駅からデッキで主要な施設と直結し、ビジネスパーソンと居住者が行き交う日常の風景を想定し、外国人ビジネスワーカーにも対応した住まいとして、整備が進められるそうです。
インテリアは世界的デザイン事務所、ハーシュ・ベドナー・アソシエイツが監修し、空や海、木々をモチーフに穏やかな色調で仕上げたといいます。

躍動感あふれる共用空間

風と帆をイメージした共用空間

共用空間は、かつては海に面し舟が行き交っていた高輪という歴史的背景から「Wind and Sails」というインテリアデザインコンセプトを導き、風を受けて揺れる帆のしなやかさと、大海原を進む帆船の力強さを併せ持つデザインになっています。
共用部には都心の景色を一望できるテラスやフィットネス、ワークスペース、シアタールームなどを備え、街全体の施設と連携したウェルネスやヘルスケアの提供も想定されています。

共用空間のイメージ

エントランスや各住戸の玄関は、交通系ICカード「Suica」をかざすだけで解錠できる仕組みを採用するなど、防犯性を高めるオートロックや防災対策を備え、日々の安心を支える設計とされています。

上質でモダンなく居住空間

居住空間は1LDKで40㎡台のコンパクトな住戸から、5LDK 580㎡台の住戸まで幅広く展開されます。「未来の住まいや暮らし」を提案する住居として家具家電付きのコンセプト住戸が、5階フロアに全12戸設けられます。

居住空間のイメージ

10月1日より、間取りや眺望のシミュレーションや住戸提案などが出来る、入居希望者向けの情報発信拠点として、インフォメーションサロンがオープンしています。

TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE 概要

所在地:東京都港区三田三丁目15番1号
構造・規模:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上44階・地下2階
総戸数:847 戸
住戸面積・間取り:43.12 ㎡~587.60 ㎡ / 1LDK~5LDK
施工:株式会社フジタ
事業者:東日本旅客鉄道株式会社 / 貸主:株式会社ジェイアール東日本都市開発

TAKANAWA GATEWAY CITYの多彩な施設

TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)は、「未来に向けた実験場」というテーマで様々な施設がそろい体験が行える、東京都の山手線内最新の街です。駅前の商業エリアには、ルミネ史上最大規模となる「ニュウマン高輪」が2025年9月12日に開業し、約180店舗が一斉オープン。エリア全体として「未来に向けた実験場」を掲げて、新たな店舗やサービスの導入が進められています。

ニュウマン高輪イメージ

2026年3月28日には、いよいよグランドオープンを迎え、街全体が開業します。レジデンスの周辺にはホテルやミュージアム、インターナショナルスクール、保育施設、クリニック、フィットネスなどが集まり、徒歩圏で暮らしの機能が完結する、都市型の生活環境が整うとしています。

高輪ゲートウェイ駅前の広場 (鉄道チャンネル撮影)

TAKANAWA GATEWAY CITYに誕生する高級賃貸レジデンスは、国際ビジネスワーカーを支える最先端のセキュリティと快適性を備え、日本の近代化を支えた高輪の歴史を継承する住まいとなります。2026年春の開業に向け、入居検討者向けの情報発信も本格化しています。東京の玄関口・品川エリアで新たな暮らしを求めるエグゼクティブ層の注目を集めることは間違いありません。
(写真:JR東日本、PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ情報! 鉄道チャンネル)

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