北茅ケ崎駅に貨物列車がいたころ、40年以上前の風景を想像してみる
E131系500番台の登場で、個性的な205系500番台が姿を消していく相模線。
界磁添加励磁制御のツーンという響き、レシプロ式コンプレッサのファーンという音、空気式戸閉装置のプシューッという抜け感……そんな205系らしい動きを体感する相模線の旅でちょっと注目してみたい駅がある。
そのひとつが、相模線の起点 茅ケ崎駅からひとつ先の北茅ケ崎駅。
画像↑↑↑は国土地理院 1983年の茅ケ崎駅・北茅ケ崎駅周辺の上空写真。画面下に茅ケ崎駅、画面上に北茅ケ崎駅がある。
北茅ケ崎から分岐する線路が2本
その北茅ケ崎駅へと寄ってみると、北茅ケ崎駅南側(茅ケ崎駅方)で西へ分岐する線路跡がみえる。
これが、現在のトピー工業 神奈川製造所へと続く専用線跡。
Googleマップでみると、北茅ケ崎駅の南にある温泉施設「野天湯元 湯快爽快 ちがさき」のカーブした駐車場あたりが専用線跡の始まりで、専用線跡はイオン 茅ヶ崎中央店の裏手を抜けて、千ノ川を鉄橋で越えて工場内へと続いていた。
もうひとつ専用線がみえる。こんどは相模線に沿って線路が敷かれた秩父セメント専用線跡。現在の野天湯元 湯快爽快 ちがさきから相模線線路をはさんで向こう側に、秩父セメントがあったとみる。
その秩父セメントの跡地にいま島忠 茅ヶ崎店がたっているというイメージ。ここへ続く専用線の線路もあった。
そんな専用線があった名残か、北茅ケ崎駅は、1面2線ホームの東側にもう1線か2線ほど線路があったと想われるスペースがある。その上には架線柱もまだ残っている。
北茅ケ崎駅での貨物取扱は1986(昭和61)年に消滅したというから、40年以上前に貨物列車がいたころの北茅ケ崎駅を想像しながら、相模線を旅してみて。
◆いま乗っておきたい! 相模線 205系 500番台、界磁添加励磁制御 レシプロ式コンプレッサ 空気式戸閉装置を体感
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