大正時代に相模鉄道が、相模川の砂利輸送などをねらって線路を敷いた路線―――相模線。

1991(平成3)年の電化にあわせてJR東日本が相模線に導入した車両形式が、205系500番台4両編成。

国府津車両センターに13本が在籍し、いまも相模川沿いの線路を走っている。

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相模線205系500番台は、これまでの205系とは一線を画し、前面は左右非対称顔、シンプルな排障器、半自動扱いのドアボタンといった、相模線オリジナルなつくりがめだつモデル。

そんな205系500番台は、新型車両E131系500番台の急ピッチ投入で、春には営業運転から退く見込み。

JR東日本 横浜支社の公表では、相模線に新型車両E131系500番台4両編成を12本、2021年度中に入れて「新型車両への置き換えを完了させる」というから、相模線205系500番台は、このタイミングで営業運転から外れるか。

さらに、2022年3月ダイヤ改正からは、相模線電車が朝夕に横浜線への直通運転していたのを、取りやめる。しかもE131系ではワンマン運転を実施するということから、いまのうちに八王子~茅ヶ崎の205系500番台直通列車にも乗っておきたい。

―――橋本~茅ヶ崎の相模線電車の所要時間はほぼ1時間。界磁添加励磁制御・回生ブレーキ、直流電動機、レシプロ式コンプレッサ、空気式戸閉装置と、いまのE131系にはない、205系らしい走りを体感するのも、いまのうち。