銚子電鉄線の無人駅、観音・本銚子・西海鹿島・海鹿島・君ヶ浜・外川に、2月25日から、JR西日本グループが開発する駅むけ簡易情報提供端末「Scomm.」が配備される。

JR 西日本グループのJR西日本テクシア(兵庫県尼崎市)が開発・保有する Scomm.(Smart communication tool) は、駅やホテルのロビー、商業施設など、さまざまな場所での活用が期待される簡易情報端末。

すでに無人駅を中心に600台以上の導入実績があり、離れた場所から端末を操作でき、無線通信のため配線工事が不要といったメリットをもつ。

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銚子電鉄は、サイネージ機能による時刻表表示や、手入力情報による柔軟な情報配信などを展開する。

低価格、自動復旧、運行情報自動配信

Scomm. は、デジタルフォトフレームを応用したシステムにおいて最大の課題である手動配信を解決すべく、列車運行情報を自動で取得し表示できるシステム。

また、遠隔地から端末の稼働状況の確認ができるようにし、自動復旧にも対応。

地方ローカル線の場合、故障時の現地対応までに時間を要し、ダウンタイムが長時間になることから、端末自身が異常を検知し、自動復旧できるようにした。

そして、Scomm. は低価格が売り。地方ローカル線への設置を考慮し、可能な限り安価なシステムを構築したという。

JR西日本は、オープンイノベーションの取り組みとして、全国の鉄道事業者間での技術・ノウハウの共有や課題解決などの共創活動を実施中。

今回、銚子電鉄との共創活動で、無人駅での利用者への情報案内をかんたんに実施する課題解決として、この駅むけ簡易情報提供端末 Scomm. の機能を提供。

また、銚子市とも連携し、非常時においての災害情報の発信も展開するという。