「とてもレアなデザインです!お早めにお買い求め下さい」と公式ホームページで告知し、沿線の各駅で販売を始めたのが、このオリジナル定規(500円)。

画像はみての通りの流鉄 流山線を走る、5000形電車。定規や実車の画像をみてわかるとおり、色違いの黄と赤の車両が組んでいる。

黄色の玉子焼きオムレツに赤いケチャップが添わるような、“オムライス編成”が、いま流鉄 流山線で走っている。

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流鉄にいる5000形は、もと西武鉄道 新101系を流鉄むけに改造して投入されたくるま。

流山方がクモハ5000、馬橋方がクモハ5100。流山方クモハ5000に菱形パンタグラフ2基や主制御機器が載る。

流鉄には、この5000形が5本いて、クモハ5001+クモハ5101がピンク色「さくら」、順に水色「流星」、赤色「あかぎ」、若葉色「若葉」、そしてクモハ5005+クモハ5105の黄色「なの花」と色を変えている。

こうしたオムライスを想わせる赤+黄の混色編成が出現したのは、昨年末から。

もともと流鉄は、他者よりも長い間をかけて検査を1両ずつ行っている。

年末には、黄色「なの花」の流山方クモハ5005に不具合がみつかったため、黄色「なの花」馬橋方クモハ5105から切り離し、そのころ同じタイミングで検査を通過した赤色「あかぎ」クモハ5003と組ませて、営業運転を続行させた。

そんな経緯で出現したのが、オムライス編成1本目の「Mc5003(あかぎ)+Mc5105(なの花)」。

画像↑↑↑のオリジナル定規は、こうしたイレギュラーで登場した混色編成のレア度を狙って販売されたグッズというわけ。

さらに驚くのは、不具合があった黄色「なの花」流山方クモハ5005が検査を通過すると、流鉄は「Mc5005+Mc5103編成の運用開始について」と題して、こう告知した!

「試運転の結果が良好だったので、2月19日(土)流山駅14:58発より Mc5005黄色+Mc5103赤色 の運用を開始いたします」

「しばらくの間は、『りゅうのしん』と『鉄道むすめ・幸谷なのは』のヘッドマークを取り付けて運転します」

―――黄色「なの花」と、赤色「あかぎ」の編成に戻すかと思いきや、2本目のオムライス編成を走らせるという。カラフルな流鉄 流山線に、また違った彩りを添えた混色編成。今後のゆくえが気になる。

画像:流鉄