「F2000形」デザインイメージ(画像提供:福井鉄道)

福井鉄道は2023年に新型車両「F2000形」を導入する。同社の公式YouTubeチャンネルにて、外観・内装のイメージが一部公開されている。

2013年~2016年にかけて導入された「1000形(フクラム)」以来6年ぶりの新型となる。直線的なデザインが特徴で、1000形同様に低床型、バリアフリーにも対応する。使用電力量は880形と比べて30%以上削減される見込み。

気になるのは旧型車両の行く末だ。福井鉄道福武線活性化連携協議会が公開している会議資料では、「鉄道施設の省エネ化」の項で、880形の省エネ改修とLRVへの更新について触れられている。

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福井鉄道には2022年5月現在、880形が5本(2両×5編成)あり、そのうち3本(882-3号車、886-7号車、888-9号車)はVVVF制御化などの省エネ改修が完了している。

福井鉄道に確認したところ、新型車両の導入により運用から退くのは「880-1号車」で、同じく省エネ改修が行われていない「884-5号車」や、770形4編成8両は現存する予定とのこと。「880-1号車」の今後については現時点では決まっていない。

福井鉄道の「880形」イメージ(2021年11月撮影)
VVVF化改修工事中の880形(2021年11月撮影)

※880形の省エネ改修内容

・制御器をVVVF制御化
・モーターを三相かご形誘導電動機に交換
・客室灯をLED化
・空調装置機器を更新
・マスコンをVVVF対応のものに交換

882-3号車、886-7号車、888-9号車の工事は完了している。改修効果として、従前車両と比較し40%以上の使用電力量削減が見込まれる。