「3600形ターボくん&こあら号で行く!山万ユーカリが丘線車両基地見学ツアー」同行記 前篇

2022.05.21

雲間から雨が時折落ちてくる、そんな些か気鬱な5月21日(土)午前9時、京成上野駅1番ホームに3600形ターボくん3668編成4両が入線してきました。

1982年にデビューした京成3600形は6両編成でした。1997年から8両編成に組み替えが行われこの時に余剰となった先頭車両(制御車)6両で新たな編成を組んだ事がターボくん誕生のきっかけ。6両の制御車にはモーターがありません。そこで3668、3621、3628、3661が3700形に準じたVVVFインバーター制御で電動車化されました。現在の3668編成は、京成成田側から3661、3628、3621、3668という全車両電動車(4M車)となっているのです。

電動発動機や空気圧縮機などの補機類は、3100形(赤電)などから再用品を流用。つまり3668編成は、赤電世代の電動発動機と空気圧縮機、3600形世代のステンレス車体、3700形世代のVVVFインバーターという3世代が同居する極めて特異な編成となったのです。

また3600形3668編成は、筆者の住む三浦半島、JR横須賀線逗子駅から分岐して三線軌条となって京浜急行金沢八景駅近くの総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所までつながる線路を使用する新車回送に先頭制御電動車編成として入線が可能なのです。

ターボくんには、このツアーのための特製のヘッドマークが付けられています。

車体には「臨時」の表示。窓にはヘッドマークと同じものが貼られています。

9時7分京成上野駅を出発。車掌さんとは別にツアーガイドの車内放送があります。まずは上記の3600形3668編成の説明からスタート。時折ターボくんというニックネームらしい「鋭い加速」の片鱗が感じられます。

3倍以上の倍率という抽選でツアーに参加された皆さんは1~3号車、私たちプレスは4号車に乗車。ツアー参加者の皆さんには、道中で抽選会などが開催されています。

9時50分ユーカリが丘駅到着。3668号車の運転席。通勤型車両としては京成電鉄初のT字型ワンハンドルマスコン。

参加者が降りるとすぐに3600形3668編成は、出発しました。

ここで山万ユーカリが丘線に乗り換えます。ユーカリが丘ホームにツアー貸切の「こあら1号」がやってきます。

こちらも運転席前にツアー車両である事が掲示されています。

10時10分にユーカリが丘駅を出発。ユーカリが丘線は6駅。テニスのラケットの様な形で、公園駅で車両交換をして常に右回りをします。営業キロは4.1km。

公園駅で「こあら3号」とすれ違います。

ツアーは、ユーカリが丘線を一周してユーカリが丘駅に戻り、再び女子大駅まで来ました。先にある右側の車両基地に入ります。右手前の建物は車両研修庫。

ポイントが切り替わって出発進行。10時40分山万ユーカリが丘線車両基地に入線します。

車両基地に着いたツアーは、乗ってきた車両の運転台で発車ベル・ドアの開閉体験。

ドア開閉ボタンは、窓上にあります。(黄色い矢印)

ワンマン運転です。直視が基本ですが、窓外のミラーでも車両側面が確認できます。

ツアー参加者は“ホンモノ”の運転士さんの帽子を被って運転台で記念撮影をします。

※鉄道チャンネルをご覧いただいているというツアー参加者様に撮影と掲出の許可をいただいています

この間も本線を「こあら3号」が通過します。左が研修庫。

では左に見える研修庫に向かいます。ユーカリが丘線の1000形車両は、直流750V。ポイント部分は、電気の供給線が分かります。中央(赤矢印)がマイナス、黄色がプラス線とのことでした。

長くなるので研修庫内は次回に続きます。

(写真・文 / 住田至朗)

※写真は全て2022年5月21日(土)撮影


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