すべての機器がネットワークとつながり、サーバーやルーターを介して業務を運用するシーンが圧倒的に増えたいま、直面する課題のひとつが、フリーズ。

自分のノートパソコンやデスクトップパソコンがフリーズするのと同じく、各種ネットワーク機器もフリーズする。

ネットワーク機器停止の約90%が、OS・アプリケーションのフリーズが原因といわれ、たとえば鉄道業務でつながっているネットワーク機器がフリーズしたら……多くの利用者に影響を与え、計り知れない損失を被ることに。

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さらに、これらのトラブル対応を業者に依頼すると、毎月10万円以上のコストが発生するといわれるなか、死活監視しフリーズを電源 OFF-ON で自動復旧する電源リブートシステム「NONフリーズ」を設計・製造・販売するバリューソリューション(神奈川県川崎市)の日野利信 代表取締役は、東急電鉄への導入実績についてこう伝える。

「東急電鉄には、駅構内監視カメラ導入前実証実験で、NONフリーズでフリーズを100%自動復旧(東急電鉄調べ)し、業務効率化と保守費用の低減に大いに期待をもっていただいたことから、本格的な導入を決めてくれた」

「1か所の駅あたり最大数百台にものぼる監視カメラを設置しているなか、カメラからの画像が途切たり、異常が生じるたびに、保守担当者が現場に駆けつけての復旧作業を行っていたが、人海戦術で対応できる規模を超えつつあるため、NONフリーズの導入を決意してくれた」(日野代表)

また、東急電鉄担当者は「鉄道事業にはこの構内IPカメラ以外にも応用できる範囲がまだまだあるので、積極的に検討をすすめていきたい」ともいう。

人が直接現場にむかわなくても自動的に再起動し復旧

これまではフリーズが発生すると、電子機器を再起動するためだけに現地を訪問する必要があった。

バリューソリューションの「NONフリーズ」を導入すれば、電子機器を監視、再起動してくれるため、現場出張は不要となり、大幅な運用コストの削減につながるうえ、さらに次のような特長がある。

◆日本で初めてポート監視も行うハードウェア機器で特許取得済み

◆フリーズ(稼働が止まった状態)を感知すると、人手を介することなく自動的に再起動し、復旧を行う

◆コマンド(Telnet/HTTP)による制御やWOLの発行にも対応

◆電源をスケジュールでON/OFFすることが可能

◆不具合時にはさまざまな情報とともに設定されているメールアドレスに情報送信可能

◆Pingとポートで応答しなかった場合、自動再起動の設定が可能

◆マニュアル操作で電源ON・OFF・再起動を行うことも可能

◆監視用の専用ソフトウェアを電子機器にインストールする必要がないため、IPカメラやルータなどの組込機器の監視も可能

注目は、このNONフリーズが、死活監視で一般的に使われるping監視のみでなく、ポート監視を行い電源の制御を行うことができ、IoT機器のアプリケーションのフリーズ対策を標準で備えているところ。

これは世界初の技術で、バリューソリューションが特許を取得している。

世界初のポート監視で、たった1分程度で自動復旧

「ポート監視できて電源の切り入りができるハードウェア機器の提供は、バリューソリューションだけ」と話すのは、バリューソリューション 日野利信 代表取締役。

日野代表は、1984年にパイオニアに入社。製造部、生産技術部、技術開発本部等でマネージャーを歴任し、2011年に退社。2015年にバリューソリューションを設立し、代表取締役に就任し現在に至る。

バリューソリューション「NONフリーズ」はこうした鉄道業界のほかに、次のような業界への導入実績がある。

自治体見守りシステム(PC・ルーター・監視カメラ・RFID)
高速道路(逆走探知カメラ・監視カメラ)
商店街などの監視カメラシステム(監視カメラ・ルーター)
宿泊施設のフリーWi-Fiシステム(Wi-Fiアクセスポイント・ルーター)
定点カメラシステム・タイムラプス(カメラ・PC・ルーター)
インターネットマンション(ルーター・監視カメラ)
インフラ会社(各会社に導入しているシステム)
デジタルサイネージ(STB・ルーター・モニター)

―――こうした採用実績を積み重ねてきた「NONフリーズ」。西武鉄道では、3D画像解析踏切監視システムへの本格導入を検討しているという。