新車投入で置き換わるはずの電車もローカル運用の2両編成もデジタル無線設置、背景にあるトレンドは

2022.07.11

東京メトロや都営地下鉄の地下鉄線などで都心を貫き、関東各地の私鉄沿線へと直通する車両のデジタル無線設置工事がすすんでいる。

たとえば東京メトロ半蔵門線の8000系。当時の営団地下鉄が1981(昭和56)年に投入したチョッパ制御車(当時)で、最近では10両編成19本190両が活躍していた。

ここにメトロが新たに投入した18000系の登場で、営団8000系には廃車がすでに始まっている。そんななか、デジタル無線設置のために工場に入場する編成もいる。

また“私鉄の103系”ともいわれた東武8000系も、ローカル線区で活躍する2両編成などにもデジタル無線を設置する動きがある。

こうしたデジタル無線対応更新の背景には、総務省の「簡易無線局のデジタル化」推進などがある。

鉄道分野のアナログ列車無線(空間波無線方式)は、おもに300MHz帯・400MHz帯のUHF波などを使っている。総務省は、こうした400MHz帯などのアナログ簡易無線局について、使用期限を2022年11月30日までとしていた。

また昨年秋には、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響などで、デジタル方式の簡易無線局等への移行に遅れが生じることが想定されることから、激変緩和措置として、アナログ簡易無線局の周波数の使用期限を2年に限り延長し、2024年11月30日にした。

国内の電波は現在、携帯電話のほか、テレビ・ラジオ放送、消防・救急無線、鉄道無線など、さまざまな用途で利用され、今後さらにデータ伝送などで電波の利用ニーズが高まることが想定されている。

この電波の有効利用を促進すべく、デジタル方式は、アナログ方式に比べて音質がよくセキュリティ面でも優位で、占有周波数帯幅を狭帯域化(ナロー化)しても伝送速度を高められ、通信品質の向上や電波の効率的な利用が可能であることから、積極的にデジタル化をすすめていくという。

―――鉄道各社が保有する車両にデジタル無線を設置しているトレンドのひとつは、こうした国のデジタル化推進にあわせた動きともいえる。

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