JR北海道は2022年8月17日、老朽化したキハ143形気動車などの置き換え用として、新型の737系通勤形交流電車を13編成(26両)製造すると発表しました。同社の通勤形電車としては初めてのワンマン運転対応車両となります。

737系は1M1Tの2両編成で、最大6両まで併結可能です。最高運転速度120キロ。車体はアルミ合金製で先頭部は鋼鉄製。座席はオールロングシートです。環境性能も向上しており、主変換装置にハイブリットSiC(シリコンカーバイド)モジュール、照明にLEDを採用、消費電力の低減を図ります。

バリアフリー化も推進し、置き換えとなるキハ143形気動車と比較して19センチの低床化を行ったほか、車いすスペースや車いす対応の大型トイレを設置。各車両にはフリースペースを設置し、車いすやベビーカー利用者、大きな荷物をお持ちの方にも快適に使える設計としています。

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車両は2022年冬に最初の編成が落成(その後2023年春まで順次落成)。2023年春より室蘭線(苫小牧~室蘭間)で運用を開始します。