JAMで情報や仲間を得る

1960年代までの鉄道模型はこれだった! 懐かしい3線式Oゲージの鉄道模型たち

最後は模型愛好家目線のJAM。会場で何人かに話を聞きました。

「hitrack(八王子車両センター)」名で参加したのは、東京都八王子市のファン。本職は鉄道と無縁の会社員で、実物の8.4分の1、全長2.4メートルの大型ディーゼル機関車の模型を会場に持ち込みました。

「大型模型は、SLのライブスチームなら参考資料もあるのですが、DLやELの製作は自己流です。JAMへの参加は、仲間同士で情報交換するのが目的です」。

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フル編成のHOゲージ模型を走らせていた参加者にもインタビューしました。「横須賀鉄道模型同好会」は1980年に結成され、会員数15人。JAMには2011年から参加します。

「一番の参加理由は、フル編成の列車を走らせること。もう一つは、新しいメンバーの募集」。話を聞かせてくれた方は横浜市在住で、JAMで同好会を知ったそうです。

JAMは鉄道ファンの「夏フェス」

2022年のJAMは、ほかにも女子鉄アイドル・伊藤桃さんのトークショー「鉄道150年を探して」、名門メーカー天賞堂の歴代製品を紹介する特別展示「天賞堂の世界」など見どころ・聞きどころいっぱい。

帰路に思ったのは、「JAMは鉄道ファン・鉄道模型ファンの夏フェス」。2023年以降も、夏休みの祭典として長く続くことを願いたいと思います。

来場者を乗せて走った「羅須地人鉄道協会7号機『ジンジャー』」。成田ゆめ牧場を拠点に軽便鉄道を動態保存する同協会、7号機ジンジャーは120年ほど前に輸入されたアメリカ製「亀の子機関車」がモデルです

記事:上里夏生
(写真は全て筆者撮影)