いま住宅メーカーは、「家を建てて売って終わり」では、選ばれる住宅メーカーとして持続できない。

このことにいち早く気づき、業界でも先んじて住民コミュニティ企画を打ち出しているのが、新築戸建分譲住宅を手がける中央グリーン開発(ポラスグループ)。

たとえば同社が分譲した「ONE for 30@清瀬」という全30棟の街では、8月末に「はじめましての入居者交流会」を開催。

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中央グリーン開発は、「サスティナブルなコミュニティは住む人を幸せにする」をミッションステートメントに掲げ、こうした新たな分譲地の全棟入居後、2か月以内に「はじめましての入居者交流会」を開催できるよう計画。

この「住民同士がつながる、仲良くなる、顔見知りになる」「誤解やトラブルの芽を早めにつんでおく」という想いを込めてプログラムをつくっている。

まずZoomで入居者たちが顔合わせ

この日は、中央グリーン開発が開発した「ONE for 30@清瀬」の中央にある分譲地内の公園に住民が集合。公園に集合する前には、オンラインミーティングアプリZoomで入居者たちが顔合わせ。

Zoomでは、近所のおいしいお店や、医療機関、学校、スーパーマーケットなどの情報を交換し、これからこの分譲地でやってみたいことなども共有。もちつき、バーベキュー、畑作業、ハロウィーンといった話題が飛び交った。

楽しいこと・万が一のとき、入居者全員が共有

また、分譲地内の公園に集合した入居者は、清瀬消防署による防災訓練を体験。「楽しく交流しながら、万が一の事態に対した備えを身につけよう」(中央グリーン開発)と、練習用消化器を使い、入居者が消火活動を模擬体験。

清瀬消防署隊員のアドバイスをもとに、入居者全員が、火災や洪水の際、どこに集合するか、どう避難するかなどを共有した。

今後もコロナ情勢をみながらハイブリット開催

中央グリーン開発では、同社が開発したすべての各分譲地でこうした「はじめましての入居者交流会」をはじめとしたコミュニティづくりを積極展開。

2014年からは、住民主体のコミュニティづくりを促進する取り組みとして、コミュニティサポート制度「マチトモ!」を展開。

同社分譲地では「マチトモ!」をきっかけに、入居者主体の初めての交流イベントをするなど、主体的に交流を育むきっかけとして定着し、入居者からも好評を得ている。

同社はコロナ禍の2020年5月より、オンラインとリアルのハイブリッドで開催。今後もコロナ情勢をみながらハイブリット開催をしていき、こうしたオンラインとリアルの2本立てで、植栽ワークショップやお野菜ワークショップ、住まいお手入れレクチャー、収納レッスンなど、入居者コミュニティに向けた企画を手がけていくという。

◆入居者交流会 ポラス 中央グリーン開発
https://www.polus-green.com/support/events/