※2022年8月撮影

トップ画像は、JR四国予土線伊予宮野下駅。北に向かっていた予土線が大きく右にカーブして東に向かう部分に駅があります。伊予宮野下駅は、右カーブの北側。

予土線の歴史を簡単にふり返ります。

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1914年(大正3年)私鉄の宇和島鉄道が軽便鉄道規格で宇和島駅から近永駅間を開業、この時に宮野下駅(現・伊予宮野下駅)も開業。1923年(大正12年)吉野駅(現・吉野生駅)まで延伸されます。1933年(昭和8年)国有化され宇和島線になります。1941年(昭和16年)軽便鉄道の軌間762mmを狭軌(1067mm)に改軌。1953年(昭和28年)吉野生駅~江川崎駅間が開業。1974年(昭和49年)江川崎駅~若井駅間が開業し全通。予土線に改称されました。

個人的に、四国西南部の深い山中を四万十川に沿ってはしる予土線の車窓風景が好きで何度も往復しています。今回は駅舎を効率的に撮影するためにレンタカー移動ですが。

伊予宮野下駅は、県道277号線から駅に引き込まれたロータリーに面しています。

※2022年8月撮影

駅舎の西側には花壇。待合室側です。

※2022年8月撮影

駅出入口。

※2022年8月撮影

建物財産標がありました。

※2022年8月撮影

昭和8年は、1933年。宇和島鉄道が国有化され宮野下駅が現在の伊予宮野下駅に改称された年です。

無人駅。待合室があって上りホームに出ることができます。

※2022年8月撮影

窓口のあった駅事務側は壁になっていました。

※2022年8月撮影

窓際に木製ベンチがならべられています。

※2022年8月撮影

ホームに出て下りホームの駅名標。

※2022年8月撮影

次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。

※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。