JR東海は2026年3月28日(土)、東海道本線 菊川駅の橋上駅舎および南北自由通路の完成を記念し、特別急行「きくがわ」号を運行します。

使用車両はかつて中央西線で「セントラルライナー」として活躍し、その豪華な座席設備で知られる「313系8000番台」。今回はなんと「特急」としての運行となり、静岡~菊川間をノンストップで結びます。乗車特典として静岡県産ヒノキを使用した記念乗車証の配布や、翌日の供用開始に先駆けた新駅舎の見学ができるなど、鉄道ファンのみならず地元の方にとっても見逃せない特別な一日となりそうです。

313系8000番台が「特急」として東海道を駆ける

2026年2月9日、JR東海は菊川駅の新たな門出を祝う臨時列車の詳細を発表しました。列車名は特別急行「きくがわ」号。運転日は2026年3月28日(土)の1日限りで、区間は静岡駅(11:11発)から菊川駅(11:38着)までの片道運行です。

特筆すべきは、途中駅には一切停車しない「ノンストップ運転」であること。通常、同区間の普通列車は40分ほどかかりますが、特急「きくがわ」はわずか27分で走破します。

使用車両は313系8000番台(6両編成)です。この車両は、転換クロスシートと車端部のボックス席(セミコンパートメント風)を備えたハイグレードな仕様で知られており、現在は静岡地区で活躍しています。今回は全車普通車指定席として運行され、窓側席のみが販売されるため、ゆったりとした旅が楽しめそうです。

313系8000番台はグレードの高い車両ですが、形式上は近郊形電車です。これまでも「ホームライナー」等の着席サービス列車として運用されてきましたが、明確に「特急」として料金を設定し、ノンストップで運行するという点に、JR東海の菊川駅リニューアルに対する並々ならぬ気合を感じます。 定期券での乗車は不可、指定席特急券(1,490円)が必要という強気の設定も、この列車が単なる移動手段ではなく「イベントそのもの」であることを物語っています。

乗車特典と新駅舎の先行公開

この列車は、単に乗るだけではありません。乗車した方には次の特典が用意されています。

オリジナル記念乗車証の配布
車内では、静岡県産の木材(ヒノキ)を使用した「オリジナル記念乗車証」が配布されます。木のぬくもりを感じられる、記念に残るアイテムとなりそうです。

記念乗車証イメージ(画像:JR東海)

新駅舎の先行見学
菊川駅に到着後、新しい橋上駅舎の一部を、ひと足早く見学することができます。

菊川駅完成イメージ(上:自由通路南口、左下:改札外付近、右下:改札内付近) 画像はJR東海のプレスリリースから

菊川駅の自由通路は3月28日の完成式典後、橋上駅舎は3月29日の始発列車からそれぞれ供用開始予定。

運転に伴う定期列車の時刻変更に注意

特急「きくがわ」号の運転に伴い、当日は定期列車の一部で時刻変更が発生します。対象となるのは、興津駅10:42発・島田駅行きの下り普通列車です。

用宗駅~島田駅間で時刻が数分繰り下げとなり、通常のダイヤよりも所要時間が伸びる形となります。当日、この時間帯に東海道本線を利用される方はご注意ください。

きっぷの発売情報

特急「きくがわ」号に乗車するには、乗車券のほかに指定席特急券が必要です。定期券での乗車はできません。

・発売開始日時:2026年2月28日(土) 10時から
・発売箇所:全国のJRの主な駅、旅行会社の窓口 「えきねっと」「e5489」「指定席券売機」でも購入可能
・料金:指定席特急券 1,490円 + 普通乗車券

窓側席のみの限定販売となるため、座席数は限られています。乗車を希望される方は、発売日当日の購入がおすすめです。

生まれ変わる菊川駅と、それを祝う特別な313系8000番台の旅。静岡からわずか30分足らずの短い旅路ですが、濃密な鉄道体験と新しい街の玄関口を楽しみに、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

(画像:PIXTA、JR東海)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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