車両外装イメージ(画像:泉北高速鉄道)

泉北高速鉄道は2022年11月11日、新型通勤車両「9300系」を導入すると発表しました。4両編成を2本導入し、2023年夏から和泉中央~難波駅間で営業運転を開始します。

9300系のベースとなるのは南海電鉄8300系。コストを抑えつつデザインで泉北らしさを出しながら、エネルギー効率の高い機器・全灯具へのLED採用等で消費電力を従来車両(3000系)比で50%低減させるなど、環境性能の高い車両となりました。

外装・内装デザイン

外装には同社のラインカラーとして定着している「ブルー」と既存の通勤車両の車体色である「アイボリー」の2色を取り入れます。

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車両の床などの内装に木目柄を用いることで、落ち着きとやすらぎの空間を演出。座席シートは既存の通勤車両に合わせたカラーです。

快適性の向上やバリアフリー対応も

各客室や出入口ドア窓を複層ガラスとすることで保温・遮熱性を高め、走行用モーターには遮音性が高い全閉内扇型主電動機を採用。車内外の騒音を軽減します。手すりや吊り手などには抗ウイルス・抗菌加工を行います。

車内には液晶ディスプレイ式の車内案内表示器を設置、4か国語で案内を行うほか、ベビーカーやキャリーバッグなどをお持ちの方も利用しやすい多目的スペースを設けます。床面には優先座席及び車椅子・ベビーカースペースの表示も追加しています。

通勤車両のラインカラーも変わる!?

9300系の導入に合わせ、同社は既存の通勤車両である5000系・7000系・7020系のラインカラーについても「ライトブルー」を廃し、順次「ブルー」のみに変更していくということです。