大胆なデザインの木造駅舎 JR四国土讃線 大杉駅【木造駅舎コレクション】85
※2022年8月撮影
トップ画像は、JR四国土讃線大杉駅。杉を使った瓦屋根の美しい駅舎がありましたが、2004年(平成16年)に焼失。その後に地元の大杉中学校の生徒などの協力で再建された木造駅舎です。特徴的なデザイン立案、インテリアにも中学生が力を発揮しました。地元の杉材が使用されています。
時間的に少し溯ります。
筆者はレンタカーで繁藤駅前の国道32号線を穴内川に沿って北上しました。その途中、国道の上を第三穴内川橋梁が渡っています。左に階段が見えますが、実は土佐北川駅はこの橋の上にあります。駅舎はありません。
※2022年8月撮影
2014年9月に土讃線に乗った時にこの土佐北川駅で列車交換した時の写真。ホームの多度津駅側端部から撮った写真。上の写真に写っている大豊トンネル坑口が正面に見えます。
※2014年9月撮影
土佐北川駅の1982年(昭和57年)撮影の貴重な写真がありました。同じページに改築前の大杉駅(1981年/昭和56年)の写真もあります。管理人さんの許可をいただいてリンクしています。
大杉駅に戻ります。
※2022年8月撮影
土讃線は穴内川の東側(右岸)を南北に走っています。駅は線路の西側。北の二階建てにトイレがあります。
※2022年8月撮影
穴内川の対岸に国道32号線が通っています。
※2022年8月撮影
駅出入口。駅は大豊町つどいの広場「とまレール大杉」として再建されました。
※2022年8月撮影
駅舎に入るとそのまま正面はホーム出入口。構内踏切が見えます。
※2022年8月撮影
向かって左の小さな三角の建物は待合室になっています。
※2022年8月撮影
右の大きな三角屋根は「つどいの広場」=「とまレール大杉」があります。
※2022年8月撮影
その一部がきっぷうりばになっています。
※2022年8月撮影
きっぷうりばの方に断ってホームに出ます。構内踏切の手前から島式ホーム。右奥が下り高知方面。
※2022年8月撮影
駅舎のホーム側正面。
※2022年8月撮影
ホームから駅舎。
※2022年8月撮影
ホームから下り方面を見ています。
※2022年8月撮影
大杉駅は1932年(昭和7年)開業。明治の町村制で誕生した東本山村が1918年(大正7年)大杉村に改称。この時代に駅が開業しています。1955年(昭和30年)近隣の村と合併して大豊村が発足、大杉村は廃止されました。現在の駅所在地は、高知県長岡郡大豊町中村大王。この中村大王というのもスゴイ地名です。
1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR四国の駅になりました。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。
※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。