C10形8号機(写真:大井川鐵道)

大井川鐵道は2022年12月16日(金)から、大井川本線 金谷~家山駅間(17.1キロ)で列車の運転を再開します。

大井川本線は今年9月の台風15号により被災し、全線で運転を見合わせバス代行輸送が行われてきました。同社は2022年11月14日、同区間の復旧工事完了の目途が立ったと発表。普通電車の運転だけでなく、新金谷~家山駅間では「SL急行 かわね路号」「きかんしゃトーマス号」の運転も予定しているそうです。

車両整備を行っていた関係で運転をお休みしていた「SL急行 かわね路号」は、388日ぶりの復活となります。使用する蒸気機関車は同社の営業用としては最も古い「C10形8号機」で、転車台が設置されていない家山駅からの復路は、バック運転となります。

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大井川鐵道によれば、新金谷駅構内に転車台が設置される2011年9月まで、金谷方面行SL列車のほとんどでバック運転が行われていたそうです。およそ11年ぶりの復活に、「器用に走る蒸気機関車にもご注目を」(大井川鐵道)とします。

残る家山~千頭駅間は引き続き代行バスを運行。復旧については、地元自治体など関係機関(静岡県、島田市、川根本町など)と緊密な協議を続けながらすすめていくということです。