Osaka Metro 中央線もその会場まで延伸し、空飛ぶクルマも新たなアクセスモビリティとして試される「未来社会を共創(co-create)する場」―――大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)。

想定来場者数2,820万人、経済波及効果2兆円。2025年4月13日~10月13日の184日間、大阪 夢洲(ゆめしま)で開催される大阪・関西万博に、また新たな情報がアップデートされた。

ひとつは、「未来社会ショーケース事業出展」に新たな参画企業が2社。もうひとつは、1週間ごとに異なる地球的課題をテーマに設定する「テーマウィーク」の開催。

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大阪・関西万博 未来社会ショーケース事業は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会」を支える技術・サービスを、2025年以降の未来を感じさせる「実証」と2025年の万博にふさわしい「実装」の形で、「未来社会の実験場」となる万博会場の整備・運営・展示・催事などに活用し、国内外の幅広い参加者や来場者がその最新トレンドを体験できる場。

たとえば、この未来社会ショーケース事業のなかの「スマートモビリティ万博」には、来場者移動EVバスにむけて、Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)も協賛している。

そこに新たに加わった協賛企業とプロジェクトが↓↓↓

凸版印刷「自動翻訳システム」、ウシオ電機「プロジェクションシステム」

2025年日本国際博覧会協会は1月18日、企業・団体にむけた「未来社会ショーケース事業出展」協賛企業発表会、「テーマウィーク」説明会を都内で開催。

凸版印刷「自動翻訳システム」と、ウシオ電機「プロジェクションシステム」が、大阪・関西万博 未来社会ショーケース事業「デジタル万博」協賛企業に決定し、各担当者がその魅力と可能性を説明。

また、大阪・関西万博の新たな取り組みで企業・団体に広く参加を募る「テーマウィーク」の概要や募集要項についても公表。

会場には、2025年日本国際博覧会協会 石毛博行 事務総長、凸版印刷 麿秀晴 代表取締役社長、ウシオ電機 内藤宏治 代表取締役社長、石川勝 会場運営プロデューサー、そして大阪・関西万博 公式キャラ「ミャクミャク」が登壇した。

凸版印刷「自動翻訳システム」でグローバルな交流を思いのままに

大阪・関西万博にインストールされる凸版印刷「自動翻訳システム」(デジタル万博)は、会期前のイベントや、会期中の会場内での案内やサービスにおいて、高度な自動翻訳システム(逐次翻訳・自動同時通訳)を活用し、「言葉の壁」のない未来のコミュニケーション環境の提供をめざす。

スマートフォンアプリを活用した外国人来場者からの問い合わせ対応や、会場内で実施される展示・催事などにおける説明の多言語化、オンラインセミナーなどでの多言語同時通訳サービス、さらにバーチャル会場での多言語コミュニケーションなど、あらゆる場面での自動翻訳システムの実証により、“未来のコミュニケーション”を創出し、世界中から来場する人たちがグローバルな交流を思いのままに体験できる環境を実現させる。

トッパンのVoiceBizやRemoteVoiceを万博むけに実装

この凸版印刷「自動翻訳システム」(デジタル万博)は、次の4つの自動翻訳システムを実装する。

まずは、来場者同士・スタッフと来場者の1対1コミュニケーションの多言語音声翻訳サービス「VoiceBiz(ボイスビズ)for大阪・関西万博」、もうひとつは、1対Nのツアーガイド遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice for大阪・関西万博」。

さらに「1対N片方向自動同時通訳」「大阪・関西万博用語集」などを実装する。

ウシオ電機「プロジェクションシステム」でイマーシブな未来型の光の体験を

いっぽう、ウシオ電機「プロジェクションシステム」は、さまざまなイベントを行う施設であり最大で約2,000人収容可能な「大催事場」に、ステージだけでなく360度全方向のプロジェクションマッピングを体験できるプロジェクションシステムを設置。

2021年10月から2022年3月まで開催されたドバイ万博でも、ウシオグループのクリスティ・デジタル・システムズ(本社 米国)がRGBピュアレーザープロジェクターなどを提供してきたなか、大阪・関西万博ではそれらをさらに進化させ、イマーシブな(没入感のある)未来型の光の体験を創出し、万博会場の空間価値向上を実現させる。

大阪・関西万博「テーマウィーク」協賛企業を募集

そしてもうひとつのニュースが、大阪・関西万博「テーマウィーク」協賛企業募集について。

2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、新たな取り組みとして万博開催期間中に「テーマウィーク」を開催。この「テーマウィーク」への協賛参加のうち、全体協賛を募集している。

「テーマウィーク」は、世界中の国々が半年間にわたり同じ場所に集う万博の特性を活かし、地球的規模の課題の解決に向けて英知を持ち寄り、対話による解決策を探り、いのち輝く未来社会を世界と共に創造することを目的として行う取り組み。

1週間ごとに異なる地球的課題をテーマに設定し、主催者だけでなく、公式参加国、日本国政府・自治体、共創事業参加者、出展企業等の万博参加者、全国の自治体や産業界などが集い解決策を話し合う「対話プログラム」と、具体的な行動のための「ビジネス交流」などを実施する。

そして、「テーマウィーク」全体の広報や、協会が取り組む「アジェンダ2025」の事業実施に参加する「全体協賛」も募集している。詳細は、「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」公式サイトへ。

大阪・関西万博「テーマウィーク」5つの実施方針

◆テーマは地球的課題―――SDGs達成への貢献とその先の未来のBeyond SDGsを見据えて設定。多岐にわたる分野を包摂的な概念で構成。

◆1テーマについて原則約1週間を単位とし、カレンダーを設定―――日程は、当該テーマに関連する国際デーや国際的な会議、イベント等も踏まえて設定。

◆実施主体別にトラックを分け、独自にプログラムを実施―――公式参加国、日本国政府・自治体、博覧会協会、企業参加者等の万博の参加者それぞれが主体的に独自プログラムを実施。

◆プログラムは会場内及び会場外でも実施―――プログラムは万博会場内のみならず会場外の施設も活用。

◆開幕前から閉幕後までインターネットで発信―――開幕前も含めプログラムはバーチャル会場からも発信し、閉幕後は動画等をアーカイブとして残す。

大阪・関西万博「テーマウィーク」3つの意義

(1)本格的な対話プログラムとビジネス交流によって、課題解決をめざす万博としての価値ある可能性を切り拓いたドバイ万博の継承と発展。

(2)SDGsの達成と未来社会の実現に向けた共創の機会をつくると国際社会に宣言した、大阪・関西万博の約束を示す機会

(3)地球的課題の解決に向けて世界と直接対話する機会が得られることで、国や企業の万博参加の意義が向上

―――そして最後に、今回の発表会で公開された「2025年大阪・関西万博会場レイアウト」に、鉄道チャンネルは注目。

この図には、「夢洲駅(仮称)」と、駅の位置も記されている↓↓↓ 今後の2025年大阪・関西万博の最新情報に、注目だ。

(C)2025年日本国際博覧会協会 ウシオ電機株式会社 凸版印刷株式会社