熊本空港アクセス鉄道を走るのはどんな列車!?

豊肥線熊本電化区間の主力車両・815系電車。JRグループで初めて日立製作所のA-trainシステムで製作された車両として知られます(写真:Yak / PIXTA)

合意に際して交わされた確認書では、空港アクセス線と豊肥線が直通運転をすることや、運営方式を「JRへの委託」または「上下分離でJRが運行」とすることが記されたようです。

熊本空港アクセス鉄道をめぐっては、熊本県からの発表がほぼすべてで、JR九州のスタンスについて正式な発表はありません。

本コラム執筆に当たりJR九州にお尋ねしたところ、「熊本空港アクセス鉄道は熊本県の事業で、現在は県での検討段階。県は今回の確認書を受け、ルートや事業費の詳細を精査した上で、当社との協議がスタートすると思われます」の回答をいただきました。

ADVERTISEMENT

最初に紹介した「2034年度末開業」は、2022年12月県議会での蒲島郁夫知事の発言。熊本発阿蘇くまもと空港行きの列車が走るのは早くても12年後というわけですが、D&S(デザイン&ストーリー)列車で日本の鉄道界に新風を吹き込んだJR九州、必ず魅力あふれる列車を走らせるはず。期待して待ちましょう。

記事:上里夏生