JR東日本発足後、初めて投入された特急用電車「651系」――

1988年から製造が始まり、翌1989年春ダイヤ改正で常磐線特急「スーパーひたち」としてデビュー。

「タキシードボディのすごいやつ」というキャッチコピーで名を馳せ、1990年鉄道友の会「ブルーリボン賞」にも選定されています。

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長らく常磐線で活躍を続けましたが、後継車両が登場したことで高崎線系統に転用されることとなり、直流専用改造を施され高崎線特急「スワローあかぎ」「あかぎ」「草津」で活躍。観光列車「伊豆クレイル」に改造された編成もありました。

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そんな651系が2023年3月のダイヤ改正をもって引退します。JR東日本大宮支社によれば、現時点では臨時列車としても運用する予定はないそうで、651系が走る姿を見られるのもあとわずかとなりました(※車両故障などが生じた場合に代走で使用する可能性はあるとのことです)。

「惜別!651系4編成並び撮影会」

JR東日本大宮支社はダイヤ改正で引退する651系の撮影会イベントを開催します。

埼玉県さいたま市の東大宮操車場駅構内で、2023年4月1日・2日に開催。651系を4編成並べ、前面表示器や側面行先方向幕の表示切替を行います。ただし常磐線特急系統の表示はありません。

また、普段社員が訓練などで使用するクモユニ143形の車内見学もできるということで、貴重なイベントとなりそうです。

募集人数は各回60名(計120名)で、3月17日(金)10時からJRE MALL 大宮支社ショップで申込を受け付けます。販売価格は一人28,000円、対象年齢は18歳以上となります。

(651系車両 写真:Jun Kaida / PIXTA)