名鉄の車両(写真:A8W / PIXTA)

名鉄は2023年5月26日、国土交通大臣あてに運賃改定申請を行ったと発表しました。実施は2024年3月頃の予定です。

新型コロナウイルス禍による輸送需要の変化や、電力費・資材価格の高騰などを受けたものです。同社は1995年以来、消費税率の変更等によるものを除き運賃を据え置いてきましたが、今後も安全・安心・安定輸送の確保に必要な既存設備の更新や、社会環境の変化にあわせた投資が必要不可欠であるとして改定申請に踏み切りました。

初乗りは10円増、特別車両料金も改定

改定率は普通運賃が10.5%、通勤定期が11.6%。初乗り運賃も10円値上げの180円となりますが、普通運賃で利用の多い7kmまでの区間は改定率をおさえ、通学定期は家計負担に配慮して運賃を据え置きます。

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また特別車両料金も改定する予定で、現行の360円から基本料金を450円に、車内精算料金を500円に引き上げます。ただし閑散時間帯の割引料金として、平日9時台~16時台と土休日の全時間帯を300円とします。