特急「北斗」(写真:Jun Kaida / PIXTA)

JR北海道は2023年11月15日、一部特急列車の「全車指定席化」ならびに「おトクなきっぷ」のリニューアル等について発表しました。

全車指定席化の対象列車は次の通りです。

・特急北斗(札幌~函館)
・特急すずらん(札幌~東室蘭・室蘭)
・特急おおぞら(札幌~釧路)
・特急とかち(札幌~帯広)

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また、特急カムイ・特急ライラック(札幌~旭川)では指定席を拡大(特急カムイは3両、特急ライラックは4両)し、自由席を2両とします。

JR北海道によりますと、全車指定席化は乗客のニーズに応えたもので、「早くからホームでお並びいただく不便さ」「始発駅に近い方が座れるという不公平感」を軽減するためとしています。なお、全車指定席化する特急列車では、繁忙期などに増結する際も増結車両は自由席ではなく全車指定席となります。

おトクなきっぷをリニューアル

これら特急列車の全車指定席化にあわせ、「おトクなきっぷ」をリニューアル。

現在の「乗車券往復割引きっぷ」や「北斗オプション特急券」「すずらんオプション特急券」の発売を終了し、「えきねっと」限定の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」に統一します。

さらに特急カムイ、特急ライラックの指定席拡大にあわせ、自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)の設定がある区間に「えきねっとトクだ値」を新規設定するということです。

特急定期券「かよエール」は?

全車指定席化する特急列車区間の特急定期券「かよエール」に関しても変更があります。

2024年春から普通車指定席の空席を利用可能とするほか、乗車日の3日前から、話せる券売機やみどりの窓口で追加料金なく座席指定を受けられるよう利用条件を見直し、商品名を特急定期券「かよエール+(プラス)」とします。

「グリーン料金券」「指定料金券」は?

全車指定席化する特急列車区間では、2024年春の全車指定席化以降乗車分に対する自由席タイプのおトクなきっぷに追加できる「グリーン料金券」「指定料金券」の発売を終了します。

また、乗車する列車が未定の場合、希望により座席の指定を受けずに普通車指定席の空席を利用できる「座席未指定券」を導入します。座席未指定券の値段は指定席特急券と同額です。