あらゆるデジタルデータを、「唯一無二のモノ」として扱うことで、デジタルコンテンツ流通を実現する基盤ソリューション「DC3」(ディーシースリー)や、電子書籍配信ソリューションの提供を通じ、デジタルコンテンツビジネスの新たな可能性を開拓する企業―――&DC3。

セルシスグループの &DC3(アンドディーシースリー)の高橋雅道 代表取締役社長は11月、JCBI 伊藤佑介 代表理事を迎え、プログラムDC3ソリューションの特長や今後の展開について説明。NFT との違いやアドバンテージなども加えて解説した。

まず DC3 とは、から

DC3 は、あらゆるデジタルコンテンツを唯一無二の「モノ」として扱うことができるようにする、コンテンツ流通基盤ソリューション。

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DC3 で流通するコンテンツは、デジタルでありながら、現実世界でリアルな「モノ」を所有しているかのように扱える。

また、DC3 では取り扱うデータのフォーマットを限定していないため、現在流通しているあらゆるコンテンツに対応できる。

もちろん、これから生まれてくる新しいコンテンツにも対応できる。

こうした DC3 ソリューションで、デジタル印税によるクリエイターの賃金問題を解消し、また専用プレイヤーを通してコンテンツを再生することで AIによるクローリングを防止できる。

デジタル印税でクリエイターの賃金問題を解消

デジタルコンテンツ産業は、2021年時点では約10兆円規模に拡大し、コンテンツ産業の4分の3以上を占めていた。

いっぽうで、クリエイターへの金銭的還元が少ないという収入面での課題もあった。

DC3 コンテンツは、譲渡・貸与などの二次流通させることができるうえ、そのコンテンツが流通する度に自身で決めた収益分配率に応じた収入を得られる印税やロイヤリティのような仕組みがある。

この仕組みによって、クリエイターの賃金問題解決にも貢献する。

購入した電子書籍がサービス終了などで読めなくなる「消える電子書籍問題」を解消

電子書籍サービスは利便性が高く、紙の書籍から移行している方が年々増えている。

いっぽうでサービスが終了したり、アカウントが削除されてしまうと購入したコンテンツが消えてしまうなどサービス側に強く依存している側面が問題になることがあった。

これは現在の電子書籍が書籍の「所有権」でなく「閲覧権」を購入していることによる。

DC3 では、デジタルでありながら現実世界の書籍と同様に、コンテンツそのものを所有するような体験ができる。

自身の「本棚」に、サービスを横断してコンテンツを管理でき、サービスが終了してもコンテンツはキープされる。

専用のプレイヤーを通してコンテンツ再生AIによるクローリングを防止

画像生成AIは、膨大なデータを学習して、人間が制作するのにも劣らない新たな画像を短時間で生成するが、アーティストの写真や絵画などが勝手に利用されることが問題になっていた。

DC3 コンテンツは、コンテンツを再生する専用のプログラムの「プレイヤー」を通して再生する仕組みで、AIのクローラーでデータを収集されることはない。

アーティストにとって安心・安全な作品発表の手段として活用できる。

―――ここで誰もが思うだろう。「DC3 は、NFT と同じじゃないか」「DC3 は、NFT とどこが違うんだ」と。

所有権の「証明書」ではなく、コンテンツそのものが流通する

画像 NFT など、従来の NFT においては、コンテンツそのものではなくその「所有権」のみがやりとりされている。

そんな仕組みから、コンテンツで最も重要な「ユーザー体験がどう変わるのか」という点が置き去りになり、投機的な側面だけが注目され、結果として NFT 市場は低迷している。

いっぽう、DC3 ではコンテンツそのものを「モノ」として扱うことができるため「保有者しかコンテンツを利用できない」「コンテンツの加工・編集ができる」など、新しいコンテンツ体験ができるようになる。

ユーザーのウォレット管理は不要、日本円での取引が可能

一般的なブロックチェーンを利用した NFT 販売サービスは多くあるものの、マスアダプションされていないというのが実情。

要因として、ユーザーに課されるリテラシーが高いということがあげられる。

DC3 では、ウォレットや暗号通貨などを利用せず、コンテンツを購入・利用することができるから、これまでのデジタルコンテンツと同じ扱いで、新しいコンテンツ体験が可能になる。

導入の技術的な難解さから解放、既存サービスへの組み込みもOK

事業者が一般的なブロックチェーンを利用してサービスを開発する場合、ブロックチェーンの仕組みへの理解が必要であり、技術的な敷居が高くなってしまい、現実的でないという問題があった。

いっぽう、DC3 は通常のWEBアプリケーションと同様の形で導入でき、専門知識も要らないところがうれしい。

―――そこであらためて、DC3 の6つの特長をチェックしていこう。

DC3 の6つの特長

◆1:複数のサービスを横断して保有するDC3コンテンツを管理できる「DC3 マイルーム」機能

◆2:保有するDC3コンテンツを3D空間に展示、コレクションのサムネイル外部公開も可能 ※保有者以外のコンテンツ再生は不可

◆3:製造上限数が設定可能、希少価値を高めることもできる

◆4:保有者はコンテンツを私的に加工・編集できる ※加工・編集を制限することも可能

◆5:「コンテンツのサービス間での移動」「コンテンツの譲渡(2次流通)」「コンテンツの貸し借り」下記のことを許可することも可能

◆6:収益分配率を設定可能、二次流通を許可したコンテンツであれば流通する度に収益をマスターコンテンツ保有者に分配

画家マンガ家 田村吉康が採用、作品販売ECサイト開業

そして &DC3 は、画家・マンガ家の田村吉康氏がDC3を採用し、自身の作品をDC3コンテンツとして販売するECサイト「TAMURA Yoshiyasu DC3 CONTENTS STORE」をオープン。

販売するコンテンツは、現実世界の「モノ」と同じように、ひとつひとつが識別された状態で存在。

エディションナンバーの付いた複製版画のような「一点もの」をデジタルの世界でも実現しているから、今後の展開に注目だ。

田村吉康 個展で購入者にデジタルコンテンツ贈呈

さらに、いま新宿高島屋で開催中の田村吉康 個展で、DC3 を利用した共同の取り組みを展開中。

個展で絵画を購入した人への特典として、60点の絵画をコマ送りにしたアニメーションを DC3 コンテンツとして贈呈するという。

リアルとデジタルの両面から、アート作品を唯一無二のモノとして扱う、新しいアートを、いまこそ体験してみて。

(高橋雅道 代表取締役社長の姓は はしご高)