【写真レポ】休前日は“駅構内ホテル”に…西武秩父駅前温泉 祭の湯
武甲山を仰ぎ見ながら湯につかり、ホームにとまる電車を眺めて一杯――。西武鉄道の最西端の駅、西武秩父駅に、温泉エリア「祭の湯」、フードコート「呑喰処 祭の宴」、物販エリア「ちちぶみやげ市」の3つで構成された複合型温泉施設がオープンしました。
その名も「西武秩父駅前温泉 祭の湯」。従来の西武秩父駅と併設建屋を全面改装し、地上2階建て(鉄骨)の新たな駅舎に生まれ変わりました。同施設の土地や建物は西武鉄道が所有。運営は西武レクリエーション。設計施工は西武建設、造園施工は西武造園、デザイン監修は乃村工藝社。
注目は、「電車を降りてスグに温泉につかれて、秩父を満喫できる」という温泉・宿泊施設です。温泉フロアには、男湯に5つ、女湯に6つの内湯、男女それぞれに4つの露天風呂(岩風呂・花見湯・寝ころび湯・つぼ湯)があります。内湯には高濃度人工炭酸泉、シルク湯、ジェットバス、水風呂、サウナ、塩サウナ(女性のみ)がついています。
岩盤浴(11床)は、薬宝玉石(薬黄石・甲翠)、ゲルマ鉱石、トルマリンの4種類。岩盤洞は、「身体に負担なくラクに発汗できるように」と、60度前後の温度設定に。
呑める泊まれる駅構内
休憩エリアは、無料エリア・有料エリア・宿泊の3タイプを設定。無料エリアは、寝転べる畳の「寝ころび処」、リクライナー(テレビ・コンセント・読書灯つき)が並ぶ「くつろぎ処」があります。
有料エリアは、半個室型のリクライナー(テレビ・コンセント・読書灯つき)が並ぶプレミアムラウンジ(共用13ブース・女性専用8ブース)があります。このプレミアムラウンジには、女性専用プレミアムラウンジフロアも設定し、「周りを気にせず、休憩できます」と。
また、この女性専用プレミアムラウンジからは、西武秩父駅を出入りするニューレッドアロー10000系や、S-TRAIN 40000系が見下ろせます。
プレミアムラウンジの利用料金は、2時間利用で大人平日540円、土・日曜日・祝日・特定日760円。金・土曜日、祝前日、特定日には、「くつろぎ処」(38名)、「プレミアムラウンジ」(13名、女性専用8名)で宿泊も可能。料金は、くつろぎ処宿泊が2490円、プレミアムラウンジ宿泊が3460円(要予約、別途入館料が必要)です。
チェックアウトは翌朝9時、宿泊翌朝の“朝風呂”は、宿泊利用者は無料。同店スタッフは、「仕事を終えた金曜日の夜、レッドアロー号で西武秩父へ向かって、この『祭の湯』で食事やお酒を試して、湯につかって一泊して、朝風呂に入って特急で帰る…というリフレッシュ旅が楽しめる」とも話していました。