※2014年3月撮影

トップ画像は、宗谷岬。右側の日本最北端の地モニュメントと、左では樺太(サハリン)が島であること(間宮海峡)を発見した間宮林蔵の銅像が宗谷海峡を睨んでいました。この日の気温は、氷点下4℃。観光客は流石に一人も見当たりません。

2014年3月、筆者は初めて青春18きっぷで北海道に渡りました。

第一の目的は、廃止される江差線の木古内駅~江差駅間への乗車。これを果たした後、日本最北端の宗谷岬に行こうと宗谷本線の音威子府駅に宿泊。翌日午前9時過ぎに稚内駅着。レンタカーで野寒布岬、駅に戻って駅そばの朝食。それから宗谷岬に来ました。稚内駅から30分程でした。

宗谷岬公園に上がって、樺太が肉眼では幽かに見えたのですが・・・。

※2014年3月撮影

宗谷岬灯台の案内がありました。日本最北端の灯台です。

※2014年3月撮影

宗谷岬灯台の点灯は、1885年(明治18年)。海水面から燈火までは約40メートルあります。沖に見える小島は、実質的な日本最北端の弁天島でしょうか。

※2014年3月撮影

旧日本帝国海軍がロシア領だった樺太との国境監視、特にバルチック艦隊の動静を見張るために1902年(明治35年)に建設した大岬旧海軍望楼跡が残っています。100年以上、酷寒の風雪に耐えた頑丈な望楼。稚内市内に唯一残る明治時代の建造物なので市の有形文化財に指定されています。

※2014年3月撮影

宗谷岬からは、宗谷湾越しに野寒布岬と稚内市街が見えました。

※2014年3月撮影

帰路に稚内港北防波堤ドームに寄りました。

※2014年3月撮影

1931年(昭和6年)から建設されたドームは、長さが427メートル、高さは約14メートル。なかなか壮観。

レンタカーを返却し、13:42発の臨時快速旭川行に乗ります。キハ40系の2両編成。後方はキハ40 1790。

※2014年3月撮影

JR北海道は、2013年(平成25年)夏に183系気動車のエンジントラブルが相次いだ事から特急サロベツの運休を決定。代替の快速列車が臨時で運転されていたのです。快速なので青春18きっぷで乗車できます。

※2014年3月撮影

これが「お座敷列車」キハ400-503、もちろん初めて見た車両です。

※2014年3月撮影

側面の表示。この車両は、残念ながら2015年(平成27年)3月に廃車、解体されました。

※2014年3月撮影

車内、靴を脱ぐのが面倒なので筆者は、後方のキハ40に乗りました。

※2014年3月撮影

稚内駅ホームには、この様な表示。旭川まで259.4kmあります。ちなみに「枕崎駅より3126.1km」「東京より1574.5km」とありましたが、経路がわかりません。最短なのかしら。

※2014年3月撮影

昼食用に駅弁を買いました。「おおなご(大女子)」という魚を知りませんでした。調べてみたらイカナゴの成長したもので東北では「めろうど(女郎人)」と言うらしいです。580円は安いと思いました。

※2014年3月撮影

とてもサッパリした美味しい寿司でした。左のホタテも美味。

※2014年3月撮影

隣には利尻島の住人という兄さんが座っていました。彼の「如何に利尻島が良いトコロか、食べ物が美味しいか」という話を長時間拝聴して、利尻島に行ってみたいなぁ、と思いました。

17:52、旭川に着きました。

この日は、旭川から石北本線18:15発上川行に乗って上川に宿泊。キハ40 1745が1両でした。

(文・写真) 住田至朗

※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。

※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)他を参照しています。

※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。