普段は走らない区間に汽笛が響く!秩父鉄道「SL日本遺産のまち行田号」特別運行 まもなく受付開始
秩父鉄道が埼玉県行田市と連携し、2025年8月30日(土)に「SL日本遺産のまち行田号」の特別運行を行います。
SLパレオエクスプレスは1988年3月運行開始。37年目にして初めて、行田市駅~三峰口駅間の延伸が実現し、歴史ある行田のまちに汽笛を響かせながら走ります。通常時と異なり、乗車には「特別SL指定席券」の購入または特別ツアーへの申込が必要です。
37年の歴史で初!SLパレオエクスプレスが行田市へ
1988年3月の運行開始から多くのファンに愛されてきた秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」。普段は土休日を中心に熊谷~三峰口駅間を運行しており、地元民だけでなく「東京から最も近いSL列車」として鉄道ファンの間でも知られています。
行田市は埼玉県北部に位置する、水と緑に恵まれた歴史あるまち。名産品の「足袋」は最盛期には年間約8,400万足も生産されたことがあり、現在でも日本有数の足袋産地として知られています。市内には今も多くの「足袋蔵」が残り、趣のある景観を楽しむことができます。2017年に「文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」のストーリーが埼玉県内で初めて“日本遺産”に認定されました。
秩父鉄道によりますと、今回はSLがこれまで運行したことのない区間を走行するため、営業運行に支障のない夜間に試運転を実施し、安全対策を行った上で行田市~熊谷駅間の延伸に問題がないことを確認したといいます。この歴史的な特別運行は、鉄道ファンのみならず、多くの観光客にとっても注目のイベントとなりそうです。
「SL日本遺産のまち行田号」の運行ダイヤ。くだり列車は行田市駅を9時55分に出発し、終点の三峰口駅には12時54分に到着。なお、上り列車は三峰口駅~熊谷駅までを通常のSLとして運行します。
使用される車両は、SL(C58363号機)に12系客車4両とEL1両を連結した編成。当日は、行田市駅で9時15分頃から出発式が予定されているほか、下り列車の行田市~秩父駅間では、行田市および行田おもてなし観光局による行田市のPRや物産品の販売といった車内イベントも開催されます。
選べる2つの乗車プラン!「特別ツアー」と「特別SL指定席券」
今回の「SL日本遺産のまち行田号」に乗車するには、事前の申込が必要です。乗車方法は2種類用意されており、旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。
一つは、豪華特典付きの『特別ツアー』へ申し込むこと。行田市駅~三峰口駅までのSL乗車に加え、通常は旅客営業を行っていない熊谷駅~行田市駅までの「SL回送区間」にも乗車できるという、ファンにはたまらない特別な体験ができます。
もう一つは、行田市駅から乗車する『特別SL指定席券』。こちらは、初めてSLが走る行田市駅から乗車し、三峰口駅までのSLの旅を手軽に楽しめるプランです(三峰口駅以外の途中停車駅でも降車できます)。
どちらのプランもWEB受付による先着順での販売となるため、早めの申込がおすすめです。各プランの料金や申込期間などの詳細は次の通り。支払いはクレジットカード決済のみとなります。
SL回送区間も乗車できる!特別ツアー
【申込期間】2025年7月24日(木)10:00~8月24日(日)23:59まで(先着順)
普段は乗れない回送列車も楽しめるプレミアムプラン「特別ツアー」の乗車区間は、熊谷駅~行田市駅までのSL回送区間と、下りの行田市駅~三峰口駅まで。
参加料金は1組15,000円(税込)で、1組につき4名まで乗車できます。募集は36組、最少催行人員は20組。参加特典として「特別乗車記念証」「特製弁当」「秩父鉄道トレインウォーター」を進呈。


特別SL指定席券
【申込期間】2025年7月25日(金)10:00~8月24日(日)23:59まで(先着順)
くだり行田市駅~三峰口駅間を手軽に乗車したい方向けの「特別SL指定席券」を発売します。料金は大人・小児同額の1名1,300円(税込)ですが、別途乗車区間分の乗車券が必要です(交通系ICカードなどが使えます)。募集人数は80名。
参加者には特典として「特別乗車記念証」が進呈されるほか、秩父名物が詰まったSL弁当「わらじ・豚みそ合盛り弁当(1,300円・税込)」も事前予約で購入できます(SL指定席券とあわせて申込フォームから予約可)。
※くだり熊谷~三峰口駅間、のぼり全区間のSL指定席券は、通常のSL予約システム等にて7月30日(水)から発売します。通常のSLの乗車方法については、秩父鉄道のホームページをご確認ください。
(画像:秩父鉄道のWebサイトより)
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