子どもたちのワクワクが止まらない。こども電車運転体験=イメージ=(写真:水間鉄道)

子どもたちのあこがれは、昔も今も野球やサッカーの選手、そして電車の運転士……。そんな夢を夏休みにかなえてもらおうと、大阪府貝塚市を走る水間鉄道(水鉄)が「夏休みこども電車運転体験」を企画、参加者を募集している。イベント開催は2025年8月10日。

貝塚~水間観音5.5キロの水鉄は全国3番目に短い路線の私鉄(新交通システムや路面電車を除く)。2006年からは外食チェーン「グルメ杵屋」の傘下に入り、今回も水鉄とグルメ杵屋グループ連名で情報発信された。

【参考】
全長5.5キロ、日本3番目のミニ私鉄・水鉄をウォッチング 鉄道愛あふれる藤本社長のメッセージもご覧ください(大阪府貝塚市)
https://tetsudo-ch.com/13003061.html

運転体験は車両基地・工場を兼ねる水間車庫で。運転するのは水鉄1000形電車。旧東急7000系電車で、現在は総合車両製作所としてJR東日本グループに加わった東急車輛製造がアメリカの金属加工メーカー・バッド社とライセンス契約を結んで、1962~1966年に製作した。

東急時代は東横線や田園都市線(現・大井町線を含む)のほか、営団地下鉄日比谷線にも乗り入れた。水鉄には1990年に譲渡され、2006年以降に1000形に改造された。

改造後も東急時代の印象を色濃く残す1000形電車(写真:水間鉄道)

こども電車運転体験は事前申し込みが必要で、午前(10時)、午後(13時15分)の2部制。参加者がハンドルを握って、車庫内約100メートルを1往復する。募集対象は小学生以下各回12人。有料。ECサイト・鉄道ひろばからの事前申込が必要で、締切は7月30日。応募多数の場合は抽選。

水間観音駅には、かつての南海の名車1201形(水鉄譲受後500形)も展示されるのでファンは要チェックだ。

このほか水鉄からは、「貝塚市在住の小学生全員に『夏休みこども無料パス』」、「みずま鉄道だがし電車・映画『仮面ライダーガヴ』、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』とコラボ」のニュースも。だがし(駄菓子)電車は2025年7月19日~8月31日の土・日曜日に運行予定(運休日あり)。沿線の駄菓子屋が協力して、走行中の車内で駄菓子を販売する。車内にはコラボ映画のポスターなど。

記事:上里夏生