つくばエクスプレス【駅ぶら】046 南流山駅 その7 鰭ヶ崎三本松古墳の碑

※2025年10月撮影
トップ画像は道路の反対側「鰭ヶ崎4号公園」。
公園の中に、何か建屋と看板があります。
※2025年10月撮影
「市指定有形文化財 鰭ヶ崎三本松古墳の碑(下総國鰭崎邨古冢碑)」と名称パネルがあります。
※2025年10月撮影
看板は鰭ヶ崎三本松古墳の碑(下総國鰭崎邨古冢碑)です。
※2025年10月撮影
内容を写します。
「流山市指定有形文化財第29号
鰭ヶ崎4号公園には、かつて市内最大の前方後円墳「鰭ヶ崎三本松古墳(6世紀中葉)」があり、墳頂には「下総國鰭崎邨古冢碑(しもうさのくにひれがさきむらこちょうひ)」と刻まれた石碑が建っていました。
この石碑は、江戸時代後半の文政11年(1828)に、鰭ヶ崎村の名主渡辺睦(庄左衛門)が建てたものです。碑文には『祖父充房と父寅が、天明の大飢饉の折に古塚から宝器を掘り出そうとする村人を諭して止めさせ、私財を投じて多くの人を救ったこと、睦は古塚には神霊が宿ることを知らしめるため碑を建てたこと、また霊獣白狐を使わせた神意に従い古塚を発掘させないよう守っていくこと』などが記されています。
〈中略〉
鰭ヶ崎三本松古墳は、鰭ヶ崎・思井地区の区画整理事業に伴う発掘調査の後、平成29年に消滅してしまいましたが、この石碑を現地に残し、文化財を守った当時の人々の思いを後世に伝えます。
令和3年12月 流山市教育委員会」
三本松稲荷神社は「霊獣白狐を使わせた神意に従い古塚を発掘させないよう守っていくこと」が始まりだったのかもしれません。
ここに流山市教育委員会による鰭ヶ崎三本松古墳の記録があります。
公園の東側を見ています。
※2025年10月撮影
後で気付きました。写真の左上の森になっている辺りに「思井熊野神社」があります。ここから直線距離で1km程度なのです。
鰭ヶ崎駅まで戻ってきました。
※2025年10月撮影
10月6日は、このまま南流山駅まで歩いて帰宅しました。天気の良い日を狙って来た10月10日は、流鉄に乗って流山駅まで移動し流山市立博物館に行って庚申塔の研究書を入手しました。
次回は、流山セントラルパーク駅の散歩です。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他
流山市の庚申塔については 流山市立博物館調査研究報告書『流山庚申塔探訪』流山市教育委員会発行を参照しています