星野リゾートが、全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の新施設として「界 蔵王」を2026年秋に開業することを発表しました。星野リゾートとして山形県へ進出するのは、今回が初となります。

蔵王連峰の自然に囲まれた標高880mの「天空の温泉郷」に位置し、蔵王のシンボル「御釜」をテーマにした360度パノラマのルーフトップテラスや、日本有数の強酸性の硫黄泉を楽しめる温泉旅館となる予定です。

星野リゾートが初進出する「蔵王温泉」ってどんなところ?

蔵王温泉は、開湯1900年以上と伝わる歴史ある温泉地。蔵王連峰の麓、標高880mに位置し「天空の温泉郷」とも称され、日本有数の強酸性の硫黄泉という泉質と、雄大な自然が一体となった温泉地で、星野リゾートならではの滞在が提案されます。

「御釜」がテラスに!? 360度パノラマのジャグジーが絶景!

円型の火口湖「御釜」(写真左)と、「御釜」をモチーフにしたルーフトップテラス

「界 蔵王」の最大の特徴は、蔵王のシンボルである火口湖「御釜(おかま)」をモチーフにしたルーフトップテラスです。

東も西もぜんぶ絶景!

このテラスは360度を見渡せる開放的な空間で、遮るものがありません。東には雄大な蔵王連峰の姿が、西には山形ののどかな田園風景と朝日連峰の遠景が広がるという、まさに絶景スポットです。

湯浴みしながら自然と一体化

テラスは蔵王に自生する山野草で彩られ、その中心にはなんとジャグジーバスが備えられます。刻一刻と表情を変える景色を眺めながら湯浴みを楽しめるほか、テラスの各所にある腰掛けられるスペースで、思い思いの時間を過ごせます。蔵王の自然と一体になるようなひとときを体験できそうです。

温泉ソムリエも唸る?「美肌の湯」で湯巡り三昧

名湯を楽しむ露天風呂(イメージ)

蔵王温泉といえば、なんといってもその泉質です。「姫の湯」や「美肌の湯」として名高い、日本有数の強酸性の硫黄泉が魅力です。

強酸性の硫黄泉を3つの湯船で堪能

「界 蔵王」では、宿泊棟の隣に佇む湯小屋でこの名湯を最大限に享受できるよう、温泉の濃度が異なる三つの湯船を備えます。体を優しく慣らす露天風呂から、源泉かけ流しで泉質をじっくり味わう湯、そして上がり湯として体をととのえる湯まで、まるで湯巡りをするかのように段階的な入浴が可能です。

蔵王石の庭園で心落ち着く湯浴み

露天風呂の目の前には、蔵王石を配した庭園が広がり、四季の移ろいとともに静寂な湯浴みを満喫できます。絶景のルーフトップテラスとはまた趣の異なる、心落ち着く空間となりそうです。

「界」ブランドとは?

「界」は、星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマにしていて、和の趣や伝統を生かしつつ、現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴。

2026年には、この「界 蔵王(山形県)」のほか、「界 草津(群馬県)」と「界 宮島(広島県)」の開業、「界 松本(長野県)」のリニューアルオープンも予定されています。

「界 蔵王」概要

「界 蔵王」は山形県山形市・蔵王温泉に2026年秋の開業を予定しています。客室数は49室を予定しており、付帯施設としてフロント、大浴場、食事処、ルーフトップテラス、ショップなどを備える計画です(宿泊者専用)。予約開始時期については未定で、詳細は今後発表されるとのこと。

なお、この施設は日本の観光・宿泊産業の成長への貢献を目指す「星野リゾート観光活性化ファンド」の第3号案件であり、岐阜県・奥飛騨温泉郷の「界 奥飛騨」と宮城県・秋保温泉の「界 秋保」に次ぐものとなります。

星野リゾートの山形県初進出となる「界 蔵王」。蔵王の雄大な自然と「美肌の湯」を、新しいスタイルのルーフトップテラスや湯小屋で満喫できる施設となりそうです。2026年秋の開業が今から楽しみですね。

(画像:星野リゾート)

鉄道チャンネル編集部
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