西武鉄道は18日、山口線(レオライナー)に導入する新型車両の第1編成が完成したと発表しました。車両形式は「L00系(読み:れおけい)」に決定。2026年3月下旬に運行を開始する予定です。

【参考】
西武山口線の新型車両はロングシートに!?2025年度末に「埼玉西武ライオンズ」イメージの第1編成がデビュー予定(※2025年1月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12995199.html

西武鉄道の山口線(レオライナー)で、1985年の開業以来初めてとなる車両更新。現在活躍中の8500系車両に代わり、2025年度から2027年度にかけて全3編成が順次、新型車両に置き換わる予定です。

「L00系(れおけい)」の由来は?

新型レオライナーの車両形式は「L00系(れおけい)」と名付けられました。 この「L」は、山口線の3駅の施設を象徴する以下の頭文字から取られています。

Lions(西武球場前駅)
Leisure(西武園ゆうえんち駅)
Lake(多摩湖駅)

また、「00」は山口線沿線の可能性が無限大(∞)であることを示しているとのことです。読み方の「れおけい」は、路線愛称のレオライナーにちなんでいます。

今後のスケジュールと第2・第3編成

完成した第1編成は、今後、山口車両基地に搬入された後、走行試験や乗務員訓練などを経て、2026年3月下旬に運行を開始する予定です。

第2編成と第3編成のデザインについては、現在検討中とのこと。沿線の「ベルーナドーム」や「西武園ゆうえんち」といった非日常の場へ向かう利用客のワクワク感をさらに高める車両を目指し、「西武鉄道」「西武ライオンズ」「西武園ゆうえんち」で働く社員が集まってデザインを検討しているそうです。

新型車両の概要

新型L00系は、三菱重工業が製作。4両×3編成の計12両が導入されます。 主な仕様は以下の通りです。

乗車定員:144人(座席56人、立席88人)
安心設備:防犯カメラ(各車両車端部に2か所)、車側カメラ(各車両)、ドライブレコーダー(1・4号車)、ホーム検知装置(2・3号車)
客室設備:kids SEAT(1・4号車)、ショーケース(2・3号車)
バリアフリー:車いすスペース(各車両に1か所)、LCD車内案内表示器(各車両出入口上部)

YouTubeで制作の様子を公開中

西武鉄道の公式YouTubeチャンネルでは、新型レオライナーの制作の様子を「新型車両ができるまで」シリーズとして順次公開しています。 11月18日には、第4弾となる「【ついに完成! 車両形式はL00系(れおけい)に決定!】山口線(レオライナー) 新型車両ができるまで④」が公開され、完成した車両の様子を見ることができます。