伊予鉄道が新型車両7000系を追加導入!愛媛のローカル線に省エネ50%・全車バリアフリーの次世代車両、VVVF・CO2フリーへ

伊予鉄道は、新型鉄道車両7000系を新たに6両(2編成)追加導入し、合計12両(4編成)体制となります。7000系は、人に優しいバリアフリー設計と、環境に配慮した高い省エネ性能が特徴の新型車両です。今回の追加導入車両は、2025年12月3日(水)より郊外線全線(高浜線・横河原線・郡中線)で順次運行を開始します。伊予鉄では2027年までに合計18両を導入し、地域の公共交通サービスの質向上とCO2フリーの持続可能な鉄道の実現を目指します。
人に優しく、環境に配慮した次世代車両「7000系」

今回追加導入される7000系は、乗客の快適性向上と環境負荷の低減を両立した次世代の車両です。以下のような特徴があります。
愛媛らしさを表現した流線形のフォルム
車両デザインは、乗ってみたくなる未来型流線形のフォルムが特徴的。オレンジ色のカラーリングにより、愛媛らしさが表現されています。
バリアフリー設計と高い快適性
7000系は、すべての人に優しい移動を実現するためのバリアフリー設計となっています。車椅子スペースの設置に加え、LCD(液晶ディスプレイ)車内次駅案内表示器を備えた、バリアフリー基準適合車両です。
脱炭素化に向けた高い省エネ性能
環境に配慮し、脱炭素化に貢献するため、最新の技術が導入されています。
車両性能の向上により、従来車両700系と比較して使用電力を約50%削減。軽量ステンレス製車体となり、電力消費を削減できるVVVF制御や回生ブレーキなどにより環境性能が向上しました。また、非化石証書により環境価値を付加することで、実質的に再生可能エネルギー100%でCO2排出量ゼロとみなされる電気を使用します。
このほか、外国人観光客に対応するため、英語表記・英語車内アナウンスを実施。全扉上部にデジタルサイネージを設置し、中吊り広告のない広々とした車内空間を実現しています。
新型車両7000系 追加導入概要

運行開始日:2025年12月3日(水)
導入車両:7000系 6両(2編成)
導入路線:郊外線全線(高浜線・横河原線・郡中線)
車両製造:近畿車輛株式会社
総投資額:約40億円(2025年からの3年合計)
伊予鉄グループは、この新型車両7000系を2027年までに合計18両(6編成)導入する計画で、地域の活性化に貢献していくとのこと。旧型700系は今後、順次廃車される予定です。地域の公共交通サービスの質の向上と、環境に優しい持続可能な鉄道の実現に向けた、大きな一歩となりそうです。
(画像:伊予鉄道)
鉄道チャンネル編集部
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