2025年~2026年の年末年始は休暇の並びが良く、最大9連休になるという人も多いのではないでしょうか。

オンライン予約サービスを提供するHotels.comとExpediaはこのほど、年末年始の国内・海外旅行動向を発表。今年の旅行検索数は国内旅行が前年比140%、海外旅行が110%と大幅に増加したといいます。今回は、両者が発表した「穴場コスパ旅行先ランキング」と、激混みを避けてお得に旅するための「狙い目日程」を紹介します。

海外旅行の穴場は釜山!寒くても旨いもん食って優勝したい

円安や物価高が気になりますが、海外旅行の需要は堅調です。特に近場のアジアが人気を博しており、賢く旅費を抑えられる「穴場」エリアが注目されています。

穴場コスパ1位は「釜山」、2位は台湾の「宜蘭」

エクスペディアが発表した、平均宿泊費と航空券代が安い「穴場コスパ海外旅行先ランキング」の1位は、韓国の「釜山」でした。

冬の釜山は海風が強く寒いですが、その分、旬の海鮮グルメが絶品です。観光客が比較的少ない時期なので、人混みを避けてゆったり過ごせるのも魅力です。

2位は台湾の「宜蘭(イーラン)」。台北からアクセスしやすく、温泉と夜市グルメの両方を楽しめる欲張りスポットです。3位以下にはベトナムのハノイ、ホーチミン、タイのパタヤといった東南アジア勢がランクイン。

人気ランキングは台北・ソウル・新北がTOP3

一方、単純な検索数に基づいた「人気海外旅行先ランキング」では、1位「台北」、2位「ソウル」、3位「新北」と、アジアの近隣都市が上位を独占しました。9連休を利用して、韓国や台湾で複数の都市を周遊するプランも人気のようです。

国内の穴場は栃木!いちご狩りでビタミン補給して温泉でふやけよう

国内旅行も検索数が前年比1.4倍と盛り上がりを見せています。定番の都市観光もいいですが、コスパ重視なら北関東や東北が狙い目かもしれません。

栃木・宮城など温泉とグルメが楽しめるエリアが上位

Hotels.comのデータによる「穴場コスパ国内旅行先ランキング」で見事1位に輝いたのは「栃木」。年末年始はいちご狩りのハイシーズンにあたり、鬼怒川温泉などの温泉地も豊富。美味しいものを食べて温泉に浸かる、冬の極楽旅が叶います。

2位は「宮城」。秋保温泉や作並温泉での雪見露天、そして旬の牡蠣やセリ鍋などの冬グルメが楽しめます。初詣にぴったりな大崎八幡宮や鹽竈(しおがま)神社など、歴史ある神社が多いのもポイントです。

【参考】
東京から90分、冬の宮城へ!絶景”蔵王の樹氷” に新名所 “ラプラス公園”、イルミネーション、冬の松島などおすすめ観光ガイド(※2025年11月掲載)
https://tetsudo-ch.com/13016432.html

人気ランキングは東京・神奈川・大阪の都市部強し

「人気国内旅行先ランキング」では、1位東京、2位神奈川、3位大阪と、イベントが多くアクセス抜群の都市部が不動の強さを見せました。4位にはテーマパーク需要の高い千葉、5位には冬でも暖かい沖縄がランクインしています。

混雑回避のコツは?12倍の激混みを避けて賢者になる方法

「せっかくの休みだし旅行したいけど、人混みと高い料金は勘弁してほしい……」そんな切実な願いを叶えるための、データに基づく攻略法をお教えします。

【海外旅行】12/26~28出発は激混み?狙い目は年明け

Expediaの予想によると、海外行きのフライトが最も混雑するのは12月26日(金)~28日(日)です。特に12月27日(土)の混雑度は、最も空いている日と比較して約12倍にもなると予想されています。

お得に旅するなら、年明けの1月6日(火)以降の出発がおすすめ。成人の日の連休にかけて費用が落ち着く傾向にあります。

【国内旅行】クリスマス前か年明け1/4以降がお得

国内宿泊施設の混雑ピークは12月26日(金)~1月2日(金)と予想されます。大晦日は特に混み合い、平時の8倍以上の混雑になる可能性があります。

狙い目は、クリスマス前の12月21日(日)~23日(火)、または年明けの1月4日(日)以降です。この期間を選べば、比較的費用を抑えてゆったりと旅行を楽しめそうです。

「2025-26年 年末年始旅行ランキング」概要

■穴場コスパ海外旅行先ランキング(Expedia情報)
1位:釜山(韓国)、2位:宜蘭(台湾)、3位:ハノイ(ベトナム)、4位:ホーチミン(ベトナム)、5位:パタヤ(タイ)

■穴場コスパ国内旅行先ランキング(Hotels.com情報)
1位:栃木、2位:宮城、3位:三重、4位:岡山、5位:岐阜

今年の年末年始は最大9連休のチャンス。混雑のピークをうまく避け、穴場スポットを選ぶことで、満足度の高い旅行が実現できそうです。早めの計画と予約で、良いお年をお迎えください。

(画像:Hotels.com・Expedia、TOP写真:Pixta)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

【関連リンク】