福井県は2025年10月9日(木)から13日(月・祝)まで、福井の魅力を発信する観光PRイベントを開催。初日となる9日は、東京駅グランスタ東京イベントスペース「スクエアゼロ」でオープニングセレモニーが行われ、福井県の杉本達治知事、前田美也子東京駅副駅長、福井県出身で9月「ふくいブランド大使」に就任したばかりのAKB48・坂川陽香(ひゆか)さんが登壇しました。恐竜の化石展示や、福井の特産品や駅弁、恐竜王国・福井ならではの恐竜グッズなどが販売されています。

AKB48・坂川さんのおすすめスポットは?

杉本 福井県知事

杉本福井県知事は「2024年3月16日に北陸新幹線が金沢~福井・敦賀まで開業し、たくさんの皆さんにおいでいただいております。メディアなどでも取り上げていただいた結果、新幹線が走る前と比べて1割以上多くの方々が福井を訪れています」と笑顔で報告。
「恐竜王国福井には、世界三大恐竜博物館のひとつ『福井県立恐竜博物館』があるのはもちろん、福井駅周辺にも25体の恐竜がいますし、恐竜だらけの恐竜列車や、仮想空間体験ができるXRバスWOW RIDEで博物館へ行くのも楽しいです。そして福井県と言えば食の宝庫。11月6日解禁になる越前ガニや、いちほまれの新米、越前そばといった美味しいものも是非食べに来ていただきたいと思います」と挨拶しました。

前田 東京駅副駅長

前田東京駅副駅長は「今日から開催の物産展に合わせて、新幹線荷物輸送サービス『はこビュン』で福井県の特産品がたくさん届いています。このイベントが福井県に足を運ぶきっかけになれば嬉しいですし、福井県へ旅行の際はぜひ、北陸新幹線を利用して出かけてほしいです」とコメントしました。

AKB48・坂川陽香さん

AKB48・坂川さんは、北陸新幹線福井・敦賀開業1年前記念ドラマ「はじめてのかがやき」に、自分を北陸新幹線最速型「かがやき」と名乗る少女役で出演。オール福井ロケでしたが、司会者から福井県のおすすめスポットについて質問されると「たくさんありますが、そのなかでも福井県大野市にある六呂師高原がおすすめ。2年前に星空保護区に認定された場所で、日本では4ヶ所しかないスペシャル場所です。7月には新エリアもオープン。『SORA to DAICHI』というキャンプ場ができました。キャンプをしたり、サウナで整ったりしながら星空を楽しめます」と語ってくれました。

ご当地駅弁「竜のめぐみ」試食


ここで、福井の名物・郷土料理がたっぷり入ったご当地駅弁「竜のめぐみ」を試食。「惣菜・べんとうグランプリ2025」駅弁・空弁部門で優秀賞を受賞した実力派で、普段は福井県・富山県・石川県の3県で販売しています。日持ちがしない商品とのことですが、今回は物産展に合わせて「はこビュン」で輸送。東京駅では初めての販売となります。

【参考】JR東日本がめざす地域共創、高速鉄道インフラが生鮮物流の一翼を! 新幹線&成田エキスプレスをリレーしての荷物輸送トライアルを実施
https://tetsudo-ch.com/13003151.html

かにめしを食べた杉本福井県知事は「カニミソを混ぜて炊いてあり、カニのほぐし身といくらが散らしてありとても贅沢。香りも素晴らしいです」とご満悦。


ふくいサーモンのマリネを食べたAKB48・坂川さんは「福井の名水で育てられたサーモンは上品な脂がのっていて美味し過ぎる! 食べやすい味わい」と笑顔。ソースかつを食べた前田東京駅副駅長は「甘辛いソースがとても美味しい。お酒にも合いそうですね」と、3人とも駅弁の味に満足の様子でした。

3人でのテープカット

試食後はオープニング記念のテープカットが行われ、観光PRイベント「福井県観光物産展in東京駅」が幕を開けました。

「福井県観光物産展in東京駅」開催中!

恐竜や糞の化石展示も

期間中、JR東京駅のスクエアゼロでは、福井県観光物産展を開催。開催時間は11:00から20:00 (最終日は18:00終了予定)。銘菓「羽二重餅」をはじめ、外はサクッ、中はふんわりジューシーな「谷口屋の、おあげ」、人気駅弁をレンジで温めて食べる「越前冷凍かにめし」毎日数種類入荷する「焼き鯖寿司」といった福井の特産品に加え、伝統工芸品や、ふくい応援ポケモン「カイリュー」コラボ商品も販売されます。

カイリュウも登場!

また、カイリューと一緒に記念撮影ができるパネルが設置され、サンバイザー・ポケふたぬりえの配布も。さらに、VR恐竜ミュージアム体験を東京で初めて実施。恐竜博士ベンチや実物の糞の化石といった、恐竜の特別展示も実施中です。

駅構内の駅弁販売店でも「福井県フェア」開催!

駅弁屋 祭 セレクト 新幹線南乗換口店

「駅弁屋 祭 セレクト 新幹線南乗換口店」ではゲストが試食していたご当地駅弁「竜のめぐみ」をはじめとする福井県の名物駅弁を5日間限定で限定販売。「若廣 TOKYO グランスタ東京店」では福井名物の焼き鯖寿司が入った新弁当を限定で販売。「天然本まぐろ ありそ鮨しグランスタ東京店」では鯖のへしこと福井の地酒 3 種の飲み比べセットを限定で販売します。

ご当地駅弁「竜のめぐみ」を実食!

恐竜の顔を思わせる蓋の「竜のめぐみ」1,680円

北陸新幹線福井県内開業を記念して開発された「竜のめぐみ」は2024年3月16日の北陸新幹線延伸に合わせて発売。駅弁創業120年の老舗「番匠本店」(福井市)の製造で、価格は1,680円(税込)。ゲストの皆さんが絶賛していたご当地駅弁を、筆者も実食してみました。恐竜と蟹が同居するパッケージと、恐竜の顔を思わせる蓋はなかなか目を引きますね。


下の段にはいくら入りのかにめしがぎっしりと入っています。知事も絶賛の味。歴史ある駅弁「越前かにめし」と同じ会社が手がけていますし、美味しくないわけがありません。カニの身はほのかに酢の酸味を感じ、あっさりといただけます。持ち帰って家で食べるなら、贅沢なお茶漬けにしても美味しそう。


上の段にはふくいサーモンのマリネ、ソースかつ、とみつ金時甘煮、若狭牛しぐれ煮、麩の辛し和え、うち豆入り昆布煮、たくあんの煮たの、だし巻き玉子、らっきょう梅肉和えと、福井の名物・郷土料理がたっぷりと詰まっています。


ふくいサーモンやソースかつ、若狭牛あたりは福井グルメとして知っていたのですが、「たくあんの煮たの」とは? どうやら、古漬けのたくあんを塩抜きし、出汁や調味料で煮る郷土料理があるそうで。たくあんというより大根の煮物に近い、初めて食べる味でした。「麩の辛し和え」も初めて食べましたが、やわらかなお麩が地辛子と味噌で甘辛く味付けされていて、しみじみと美味しい。

豪華な2段重ね弁当

環境に配慮したバイオマスプラスチック製の2段重ねの容器は食べ終わった後、下段の容器を上段にすっきりと収納でき、旅の記念に持ち帰りやすい仕様。小物入れや弁当箱として二次利用できます。

福井県へ足を運ぶその前に。まずは東京駅で、福井グルメや恐竜のある世界を体験してみてはいかがでしょうか。

文/写真:斎藤若菜
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成しています。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
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