富山地鉄初、全国的にもレアな「車内メロディクリエイト体験」=イメージビジュアル=。車両はテレビカーとして知られた旧京阪3000形を譲受したモハ10030形(画像:あるやうむ)

富山県の名門私鉄・富山地方鉄道がユニークなビジネス(サービス)を始めた。名付けて「越中舟橋駅・車内メロディクリエイト体験」。プロアマ問わず作曲家やシンガーソングライターのオリジナル作品を、越中舟橋駅(舟橋村)に到着する電車の車内で流す。

札幌市に本社を置くスタートアップ企業「あるやうむ」とのコラボ企画。2020年創業のあるやうむ、活力ある地域づくりを目標に掲げる。2025年11月に立ち上げたサービスプラットフォームが「TOKKEN(トッケン)」で、地域の隠れ資源を特別な体験や権利の形にして売り出す。

トッケンは舟橋村のほか、香川県琴平町と北海道むかわ町の3自治体が共同で導入。複数自治体がシステムを共用することで、運営コストを抑えつつ発信力を強化する。

人口約3300人、総面積約3.47平方キロの舟橋村、「日本一ちっちゃな村」が推しのフレーズ。富山地鉄で県都中心駅・電鉄富山まで15分というアクセスの良さを売りにする。

今回は電車内での自作メロ放送を隠れ資源化。富山地鉄も話題づくりの一つとして、公共空間に「自分の音」を流す体験を、鉄道ファンや音楽制作者、地元企業などに提供する。

駅到着時に列車内で流すオリジナルメロディーは20秒以内。放送期間は4カ月間で、事務局が音質、音量、内容などをチェックして、富山地鉄の運行状況にあわせて放送日を決める。

著作権・著作隣接権ほか一切の権利処理は提供者が責任を持つ。既成曲のコピーや、許諾を得ないアレンジ・サンプリングなどは原則禁止。販売数は限定5点。

特典として、同鉄道の車庫内部の写真をアレンジした購入者限定の権利証を進呈する。

記事:上里夏生