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札幌・中島公園駅に地下直結『新MICE施設』基本計画案を公表 2033年度開業へ!札幌パークホテルはヒルトンへの建て替えで2030年頃オープンで連動!

札幌市は、中央区・中島公園に隣接する名門「札幌パークホテル」の敷地内に新しく建設される大規模な国際会議や展示会に対応する国際施設「新MICE施設」の基本計画案を公表しました。
中央区南10条西3丁目に、敷地面積約1万2,600㎡に、最大5,000人規模の学会に対応する延床面積約3万8,400㎡という道内屈指の巨大複合拠点を整備します。札幌市営地下鉄南北線「中島公園駅」と地下通路で直結し、建て替えにより誕生する国際級ホテル「ヒルトン札幌パークホテル」とも一体的につながる全天候型の動線を構築します。
札幌の新たなランドマークとして、2033年度中の供用開始を目指す巨大プロジェクトの施設規模や事業費、周辺の変化について詳しくご紹介します。

札幌市内のMICE施設の不足から新施設の建設を計画

「MICE」は、企業の会議や報奨・研修旅行、国際会議、展示会などの総称です。札幌市では、大規模な国際会議を1つの方針・エリアで完結して開催できる会場が不足しているという点を、長年課題としてきました。

そのため、市内において大規模な国際会議を行う「MICE」施設の建設を検討し、候補地として「西11丁目駅周辺(旧さっぽろ芸術文化の館 跡地)」と「中島公園駅周辺」の2ヶ所を比較検討。その結果、2018年(平成30年)5月に、中島公園への配置が決定されました。

新MICE施設の外観イメージ。計画段階のモデルプラン
新MICE施設の外観イメージ(画像:札幌市)

地下鉄・中島公園駅や新開業ヒルトン札幌パークホテルとの接続を想定

その後、新型コロナウイルスの影響や資材高騰による延期を経て、ホテル側と「一体」ではなく「別々の建物を隣接して造る」という新しい枠組みでのMICE整備を決定しました。
新MICE施設単体でも最大約5,000人を収容できますが、すぐ隣や周辺にある複数の既存ホテルが持つバンケット(宴会場)や客室と一体的に運用することで、5,000〜10,000人規模の「超大型国際学会」などの誘致も可能になるとされています。

新MICE施設の断面ゾーニングイメージ
新MICE施設の断面ゾーニングイメージ(画像:札幌市)

中島公園駅と新施設の間は、地下で結ばれることも想定されています。
札幌パークホテルの建て替え後の新ホテル(ヒルトン札幌パークホテル)とも接続し、会議と宿泊、飲食サービスを連携させる考えです。

新MICE施設の配置・動線イメージ
新MICE施設の配置・動線イメージ(画像:札幌市)

現在の札幌パークホテルの駐車場に建設!

MICE施設が整備される土地は、ホテルの運営会社である株式会社グランビスタ ホテル&リゾートの所有地(民有地)です。札幌市が新MICE施設をここに建設するにあたり、総事業費の中から土地取得費(約105億円)を投じて、現在の駐車場部分の土地を市が買い取るという枠組みになっています。

同じ一つの巨大な建物の中に「ホテル」と「MICE施設」をまとめて入れると、工事のためにホテルを何年も完全に閉館しなければならず、その点も考慮された形です。ホテルの営業をできるだけ長く続けながら、効率よく建て替えを進めるためにこのような枠組みが定められました。

新緑の中島公園と札幌パークホテル
北海道内でも有数の格式「札幌パークホテル」(写真:PIXTA)

両施設の完成後には「市の保有する公的なMICE施設」と「グランビスタの運営するヒルトン札幌パークホテル」が隣り合う形になります。

北海道を代表するホテルの一つ「札幌パークホテル」の建て替え

札幌市民のオアシスでもある中島公園に隣接する「札幌パークホテル」(運営:グランビスタ ホテル&リゾート)は、建て替えを行うために、2027年2月28日(日)をもっての営業終了が発表されています。

1964 年7月に、「札幌ホテル三愛」として開業し、1966年5月からは「札幌パークホテル」となったこの施設は、公園の緑を全面に取り込んだ国際級シティ・リゾートホテルとして、皇族の方々を始め多くの賓客・各国の要人も利用をする格式の高い宿泊施設です。公園内という立地から、北海道民にとっては非常になじみ深いホテルの一つですが、執筆の時点で開業から63年経過しており、老朽化も目立っていました。

札幌パークホテルの外観
中島公園内に隣接する札幌パークホテル(写真:PIXTA)

札幌パークホテルは、1972年のオリンピック冬期札幌大会時のIOC本部ホテルをはじめ、2000年にはJCI(国際青年会議所)世界会議、アジア国連軍縮会議等、多くの国際会議・コンベンションの施設としも指名されてきました実績を持ちます。

名建築の現本館は2027年2月末で閉館!宿泊や食事はお早めに
緑豊かな中島公園を望むロビーやレストランなど、昭和のモダニズム建築の息吹を感じられる期間は残りわずかです。思い出の詰まった現本館を訪れるなら今がラストチャンスとなります。

新たに開業する「ヒルトン札幌パークホテル」は、2030年頃の開業を目指すとされており、ヒルトンにとってはヒルトンニセコビレッジに続く、北海道で2軒目のホテルとなります。富裕層や国内外の要人(VIP)の受け入れを強く意識したブランド(客室数約350室規模)になると予想されています。

新MICE施設内で開かれる、レセプション(パーティー)や国際会議において、ヒルトンが持つ世界水準のケータリング(飲食サービス)やコンシェルジュサービスなどを一体的に提供する計画が進められます。
また、「隣に世界的な高級ホテルブランドがあること」自体が、札幌市が国際会議を勝ち取るための最大の武器として機能することになるでしょう。

MICE会議施設の規模と事業費

計画する主な施設は、約2000平方メートルのメインホール、約3200平方メートルの多目的ホール、合計約3400平方メートルの会議室15室です。ホールと会議室の合計は約8600平方メートル。このほか、共用部や駐車場、バックヤードなどを設ける計画です。
高断熱化や高効率設備の導入により、エネルギー消費を抑える「ZEB Ready」相当以上の性能を目指します。札幌コンベンションセンターとの一体運営で、利用調整や誘致活動の効率化を図る方針です。

市は概算費用を、建物整備が約492億円、土地取得が約105億円と見込んでいます。いずれも税込みで、地下鉄駅の改良費は別です。民間事業者が建設した施設を市に移管し、運営権を設定する「BT+コンセッション方式」を想定しています。2028年度中の事業契約、2029年度の設計着手、2033年度中の供用開始を目標としています。

地下鉄直結の快適性と、世界水準のホテル機能を備えた新たな国際交流の拠点。2027年2月の現ホテル営業終了、そして2033年度の新施設開業へと大きく動き出す中島公園の未来に注目していきましょう。
(画像:札幌市、PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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