IoT波及、電車内のスマホ利用シーンも変わる

2017.05.13

5月の大型連休が明け、平日朝の混雑が戻ってきた首都圏の通勤電車。夕方、下り列車のグリーン車デッキで、スピーカーをONにして話す30~40代女性の姿。「きょうちょっと残業で、その時間までに戻れそうじゃないんですよね」。彼女と話している相手は、宅配便の配達スタッフのようでした。

不在中に訪れた宅配便の配達スタッフと、荷物の受取について話している感じ。トイレに寄ったさいに、その画面をチラッと見ると、表示されている画面には、玄関前に立つ配達スタッフの姿。インターホンで見える画でした。

不在中に訪れた配達スタッフと、電車のなかでスマホを使って話す時代。スマートフォンとインターホンをインターネット通話(VoIP)で結ぶ「インターホン向けIoTシステム」の一例です。

IoTは、Internet of Things の頭文字をとった言葉。「従来は、おもにパソコンやサーバー、プリンタなどのIT関連機器が接続されていたインターネットに、それ以外の各種家電製品、生活環境などの情報を取得する各種のセンサーなど、さまざまなモノを接続する技術」です。

宅配便の再配達削減へもつながるか

たとえば、スマートフォン向けに総合的なソリューションを提供するアクロディアでは、2015年3月に「インターホンIoTシステム」を開発。同システムは、インターホンをインターネットに接続し、屋外(外出先)でもスマートフォンなどのインターネット接続デバイスを使って、訪問者を映像で確認、音声応答、オートロック解錠などができるというもの。

同システムは、パナソニックやアイホンといったインターホン主要ブランドと連携。「利用者は、スマートフォンに専用アプリをインストールするだけ。近所への散歩や買い物の途中、配達スタッフが自宅に訪れたときには、『5分後に戻ります』などと伝えれば、結果的に不在配達の減少にもつながる」と同社。宅配便再配達という課題の解決に一役買うこともできるかもしれないと伝えています。

こうしたインターホン対応のほか、家電などの操作も、スマホで行う時代がすぐそこまで来ています。アイリスオーヤマは4月28日、スマートフォンで遠隔操作できる無線LAN内蔵エアコンを発売。専用アプリ上で、起床や就寝、外出や帰宅などのスケジュールに合わせて入切の設定でき、生活リズムに合わせた細やかな温度環境設定ができます。

電車のなかでスマホを片手にLINEやゲーム、動画。その次は、配達スタッフとの連絡や、家電の操作といった利用シーンが、あちこちで見られる時代がやってきそうです。

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