2017年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額502億円――。東急電鉄は5月12日、2017年度 鉄軌道事業設備投資計画を発表。都心方面の輸送力増強と、鉄道運転事故・輸送障害の未然防止などの安全対策に241億円、快適で便利な電車や駅の実現に向けた付加価値向上・サービス拡充・バリアフリー強化に261億円を投資します。

大きな柱は3つ。「ホームドア整備計画の前倒し。2019年度完了を目指し、田園都市線の整備を本格的に推進」「大井町線急行7両化による都心方面への輸送力増強と多様なサービスの提供による各路線の混雑緩和」「バリアフリー強化や車内防犯カメラ整備、情報発信強化などによる、駅・車内空間の快適性・利便性の向上」です。

ホームドア設置については、東横線・田園都市線・大井町線全64駅整備を、2020年完了予定を1年前倒し、2019年度完了をめざします。

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また、2008年から急行運転を始めた大井町線では、2017年度下期に急行列車を6両編成から7両編成に変更し、車両新造とホーム延伸工事をすすめます。田園都市線の新型車両2020系を30両(10両編成3本)導入することも盛り込まれました。

さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見すえ、テロや車内における犯罪対策として、同社保有車両のすべてに車内防犯カメラ設置をすすめ、今年度33編成に設置します。