京王電鉄の新型通勤車両「2000系」お披露目 子育て世代も絶賛の優しい車両

京王電鉄は27日、若葉台車両基地で新型通勤車両「2000系」を報道公開しました。「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、乗っていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」というコンセプトのもと開発された車両で、最初の編成は2026年1月31日にデビューします。現時点では2027年3月までに計40両を導入する計画です。
丸みを帯びた優しさを感じさせるデザインが特徴で、年齢や性別を問わずどなたでも使いやすい設計。デザインの策定にあたっては同社としては初めてAIを活用したといいます。環境面では、新型のVVVFインバータを搭載したことで、従来のVVVF装備車を上回る省エネ性能を発揮できるようになりました。




注目は5号車に設置された「ひだまりスペース」。車内の一部から座席を撤去し、ベビーカー・車いす利用者、大きいスーツケースを持った方など、誰でも安全・快適に利用できるようにしています。同スペースでは大型窓を採用しており、小さなお子さまが外の景色を楽しめるのも子育て世代には嬉しいポイントです。


藤本美貴さん「子育て世代として凄く嬉しく思う」
京王2000系の取材会には歌手・タレントの藤本美貴さんも登場。3人のお子さまを持つママとして、子育て世代ならではの「電車あるある」を語りました。
「荷物が多い遠出だと車で移動することも。電車の場合は子供が電車の外を見ながら季節を感じたりとか、普段家では出会わせない刺激に出会えるのはすごくいいこと。子供が楽しいかはちょっとおいといて、社会勉強にもなると親として感じます。人がいたら静かにしようねとか、おじいちゃんおばあちゃんがいたら席を譲ってあげようねとか」
2000系については「優しい色合いやスペースの使い方、細かいところにこだわっているのを感じました」「(ひだまりスペースに対し)ベビーカーを畳まずに乗れそうなぐらい広くて、車いすの方もそうですけど、安心して乗れるスペースが出来上がったなと思います」と高評価。「本当に気を使って、至れり尽くせりで、いろんな世代のいろんな方たちに寄り添って車両を作っていただいていることに子育て世代として凄く嬉しく思います」

記事:一橋正浩
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