鉄道車両部品などを手がける東洋製作所(愛知県弥富市)が、高齢化社会の移動を担う、ハンドル式電動車いすのハイエンドモデル「てくてっくん」を発表。業界初の「触れるだけで始動するタッチセンサー式ハンドル」と、「衝突防止センサーによる自動ブレーキ機能」を搭載したモデルです。

新たに搭載されたタッチセンサー式ハンドルは、「人体の微弱な電流を感知するセンサーをハンドルに内蔵し、ハンドルに軽く触れるだけで始動。従来品は、走行時にハンドルとともにアクセルのレバーを握る必要があり、走行中の高齢者の身体に大きな負荷がかかってたが、同モデルは、走行中もハンドル上部に軽く触れるだけでいいことから、背中や腰への負担も少なく比較的長時間の走行も苦にならない」と伝えています。

また、車体の前後に取り付けた衝突防止センサーは、「車体と一定の距離内にある障害物を検知、その信号を受けて速度を自動制御、さらに停止させることができる。本機能により物損事故や人身事故の可能性を低減することが可能に」と説明。家庭用のコンセントで充電、最高時速6km/hで、1回の充電で25kmまで走行可能。価格は49万8000円です。

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1960年に設立された同社は現在、「機械加工部門」と「電動カー部門」の2部門で構成。1963年から日本車輌製造(日車)と取引を開始し、機関車の部品や新幹線0系部品の機械加工を担当しました。