JR東日本と福島県は、「只見線(会津川口~只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」を6月19日に締結。2011年の豪雨で不通となっていた会津川口~只見間の復旧後、路線の鉄道施設・土地などを福島県に無償譲渡し、JR東日本が車両を保有し列車を運行させる「上下分離方式」へ向けて整備します。

まず復旧に向けては、JR東日本が会津川口~只見間の鉄道路線を復旧。復旧工事費用の負担割合は、福島県が2/3、JR東日本が1/3を負担します。

復旧後の鉄道施設・土地などは、JR東日本が、営業運転再開までに福島県に無償で譲渡。福島県は、それまでに鉄道事業法に定める「第三種鉄道事業者」の許可、JR東日本が「第二種鉄道事業者」の許可をそれぞれ国土交通大臣より取得し、上下分離方式へと移行します。

ADVERTISEMENT

福島県は、営業運転が始まると、鉄道施設などの使用料をJR東日本側に請求しますが、「運休区間の収支に欠損が生じないよう減免」「減免有り・実質無償」とも記されています。

復旧後の運行イメージについては、被災前の1日あたり3往復を基本とし、利用促進に向け福島県は、運休区間以外を含めた只見線全線の厳しい利用状況を理解し、持続可能な運営に向けてJR東日本とともに主体的に利用促進を図ります。