富士急ハイランドで加速力世界一の3.75Gを体感せよ! 超絶速い鉄軌道マシン「ド・ドドンパ」7月15日いよいよ発射
顔面は強張り、全身が座席に押し付けられ、前から容赦なく押し寄せる重力加速度3.75Gの1.5秒……。富士急ハイランドに、鉄軌道の加速度世界一マシンが登場しました。
その名も「ド・ドドンパ」。7月15日、満を持しての営業運転開始です。
ド・ドドンパは、「加速度世界一」といわれたワールド・ブッチギリ・コースター「ドドンパ」をさらに進化させ、その自身の加速度を超える前後3.75G、上下3.76Gという強大な重力加速度と、ロケットスタートを超えるピストルスタートを持ち合わせた“列車”。
スタートからわずか1.56秒で180km/hへと達する加速度世界一のド・ドドンパは、世界のジェットスターと違う珍しい仕組みで構成。出発点の直線レールの下にエアタンクを装備し、その圧縮空気でライド(コースター)を一気に押し出してスタートさせる、世界で唯一の「エアーランチ方式」を採用しているのです。
カタカタカタと坂道を登って自然落下する従来のジェットコースターや、都営大江戸線やリニア中央新幹線のような電磁誘導によるリニア駆動コースターではなく、圧縮空気の力で車体を一気に吹っ飛ばす方式は珍しく、未体験の“G”と、言葉に表せない“異次元さ”を体感できます。
ピストルスタートの直線が終わると、右へゆっくりカーブし、中盤のクライマックス、世界最大級のループへとさしかかります。このループに入る直前に上下に3.76Gが加わり、今度はお尻がぎゅーっと押し付けられる感覚。頂点で止まるか止まらないかという微妙な速度で通過し、一気に駆け下ります。
コース全長は、これまでの「Ω形」の垂直タワーから、ぐるっと一周するループ型に変更したため、55m延びて1244mに。ピストルスタート直後のゼロGフォース(無重力体感ゾーン)から、遠心力で身体が真横に向いた状態で大きくターンする大カーブ、そして爆発的スピードを受け止める直径39.7mのループ。明暗の錯覚に陥るトンネル……。
プラットホームに戻ってきた8人の乗員は、みな放心状態に……。
いよいよ、来場者を乗せて発射する加速度世界一鉄軌道マシン、ド・ドドンパ。富士急ハイランドのYouTube公式チャンネルでは、その古いレールの解体から、ループ線の新設、その先に映る富士山の雄大な姿などが描かれています。