※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートで旅行して撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所からの手持ち撮影・スナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラで撮影しています。

遠州鉄道の歴史は古いです

1907年浜松鉄道株式会社が設立され、1908年(明治41年)大日本軌道に吸収され浜松支社になりました。

1909年(明治42年)大日本軌道浜松支社が板屋町(後の遠州浜松)〜鹿島間が軽便鉄道(軌間762mm)で開通したことが鉄道事業の始まりです。その後、複雑な歴史を経て1943年(昭和18年)に遠州鉄道株式会社が設立されて現在に至っています。その後、奥山線、路面電車(軌道線)の廃線があって現在は西鹿島線新浜松〜西鹿島間17.8kmを営業しています。

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地方の中小私鉄会社として特筆すべきは、運行する電車が自社発注のオリジナル車両である点です。
トップ画像は30形電車ですが、残念ながら吊り架け駆動タイプでは無い最終型のモハ51ークハ61編成が新浜松駅に駐まっていました。

2017年8月の夏休み特別運行が車両故障で中止された時に代替イベントとしてこの51ー61が新浜松駅に、故障した唯一の吊り架け駆動電車30形モハ25ークハ85が西鹿島駅で展示されたことがありました。今回、遠州鉄道に乗りに行ったのは9月です。2番線は西鹿島車庫容量が少ないために運用から外れている編成が待機留置されているのです。

実際に西鹿島に向かったのは最新の2000形(クハ2103ーモハ2003)です。

駅名標を忘れていました。

新浜松を出発しました。高架線を行きます。

500mで第一通り駅に着きます。遠州鉄道で列車交換できないのは2駅だけです。その1つ。

駅名標。1985年(昭和60年)高架化にともなって新しく開業した駅です。

駅の周囲にはマンションが林立しています。カーブしているために見えませんが隣の遠州病院駅まで駅間は300mしかありません。

遠州病院前駅。相対式ホーム2面2線です。

駅名標、高架化して新しい駅になった時は遠州病院前駅でしたが病院自体が2007年(平成19年)に中区中央1丁目に移設され「JA静岡厚生連遠州病院」と改称されたためにそのタイミングで遠州病院駅に改称されました。

単線になって高架線が続きます。

八幡駅。

この駅では早朝・深夜以外は列車交換があります。遠州鉄道1000形(1004ー1504)と交換します。

駅名標。駅のすぐ隣がヤマハの本社です。

高架線ですがアップダウンがあります。

助信(すけのぶ)駅です。ここからは2012年(平成24年)に高架化されました。助信・曳馬・上島の高架駅はほぼ同じデザインです。

駅名標。かわった駅名ですが浜名郡曳馬(ひくま)村大字助信(すけのぶ)という古い地名に由来します。

曳馬(ひくま)駅。

駅名標。開業時は浜名郡曳馬村大字島ノ郷から島ノ郷と命名されましたが、1934年(昭和9年)に曳馬村が曳馬町に、1941年(昭和16年)に大字島ノ郷地区が浜松市曳馬町内に編入されたため遠州曳馬駅に改められ高架化を機に曳馬駅に改称されました。

次の上島駅までは高架線です。では次回【私鉄に乗ろう 30】遠州鉄道鉄道線 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)