日立製作所は、JR東日本が国内で商標登録出願中の「Ringo Pass」を活用した、移動と情報提供の実証実験を始めた。

日立とJR東日本は、ドコモ・バイクシェアと国際自動車の協力のもと、モニター企業約10社の従業員約200名を対象に、Ringo Pass サービスのスマートフォンアプリを利用して利便性を検証する。

実施場所は、東京都内9区のシェアサイクル(サイクルポート470か所)と、東京都内23区、武蔵野市、三鷹市のタクシー(約3600台)。シェアサイクルは実証実験がすでに始まっている。タクシーは11月から。

ADVERTISEMENT

JR東日本と日立は、移動のための情報・購入・決済をユーザーにオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」でシームレスな移動の実現にむけ、総移動時間の短縮やストレスフリーな移動につなげていく取り組みをすすめてきた。

今回は、各種モビリティサービスごとに独立している情報検索機能や利用者情報、決済方法の登録手続きなどを、ひとつのアプリケーションに統合し、各種モビリティサービスの利用をワンストップ化。

利用者が素早くストレスフリーに移動手段を選択・利用できる「Ringo Pass」サービスのスマートフォンアプリを開発し、モビリティサービス事業者と連携した実証実験を開始する。

同実証実験では、モニター企業数社の従業員が、(1)各種モビリティサービス(シェアサイクル、タクシー)を検索する機能、(2)Suicaをモビリティサービスの鍵として利用する機能、(3)QRコードによる決済機能の3つの機能を備えたスマートフォンアプリを用いて、ドコモ・バイクシェアと kmタクシーを利用し、鉄道・タクシー・シェアサイクルの利用をシームレスに連携させた移動の利便性向上に関する検証を実施する。