東海道・山陽・九州新幹線ではじまった車内無料 Wi-Fi サービス「Shinkansen Free Wi-Fi」。そして北陸新幹線W7系でサービス展開中の「JR-WEST FREE Wi-Fi」。

こうしたJR西日本の新幹線車両内の無料WI-FIサービスに、ラッカスの高性能アクセスポイントが使われている。

米カリフォルニア州サニーベルに本社拠点をもつラッカスネットワークス(ARRISグループ)は11月末、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2、東京都中央区)が提供するJR西日本 新幹線車内むけ無料 Wi-Fi サービスに、ラッカスの無線LANアクセスポイント R310 が採用されたことを発表した。

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<ラッカス>

JR西日本は「新幹線移動中にネットに接続したい」という声に対し、東海道・山陽・九州新幹線で「Shinkansen Free Wi-Fi」、北陸新幹線で「JR-WEST FREE Wi-Fi」の無料 Wi-Fi サービスの提供を開始。今回、ラッカスの高性能アクセスポイントがなぜ選ばれたか―――。

鉄道規格 EN50155 認証に適合する優れた耐振動性

ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)小松直人 技術担当役員は、「今回、採用したラッカス社の機器は、鉄道規格 EN50155 認証に適合する優れた耐振動性をはじめ、新幹線車内への搭載要件を満たしている」とコメント。

「コンパクトな設計のため、設置スペースの問題を解決することもできた。ユーザーへの快適な通信環境を提供するために、協力してくれたことに感謝しいる」(小松直人 技術担当役員)

また、ラッカスネットワークスのイアン・ホワイティング社長は、「高品質の接続性を実現するラッカスの技術が、パートナーによるサービスを通して、ユーザーに快適な通信体験を提供する」とコメント。

「今回のワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)との協力により、日本を象徴する交通システムである新幹線に、シームレスな接続性が提供できることをうれしく思っている」(イアン・ホワイティング社長)

2018年には訪日外国人観光客数は1589万9063人に。これは前年比15.5%の成長率で、さらに増え続けると予想される。

また、約54%の旅行客が無料 Wi-Fi サービスが使用している、または利用したいと考えていて、約17%が日本で利用したかったが利用できなかったと、同サービスに不満を抱いているという統計結果がある。

「このような市場背景のなか、日本の代表的交通インフラともいえる新幹線のWi-Fi環境に、ラッカス製品が採用され、安定した Wi-Fi サービスを求める旅行客の期待に応え、同サービスへの満足度を向上させることが可能に」とラッカスは伝えている。

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