【私鉄に乗ろう 42】阪堺電気軌道 上町線 その2
0.7kmで東湊停留場。踏切を挟んで下りホームがあります。
駅名標。
新設軌道が併用軌道に変わる様に見えます。
府道197号線に出ます。
大きな交差点です。
紀州街道、大道筋の真ん中を阪堺電気軌道は走ってゆきます。併用軌道です。
停留場が見えてきました。
0.7kmで御陵前停留場。1929年(昭和4年)に阪和線百舌鳥駅ができるまでは仁徳天皇陵(大仙陵古墳)の最寄り駅だったのでこの名前が付けられています。とは言え、天皇陵までは歩いて20分くらいかかります。
駅名標。古田織部が作庭したと伝わる枯山水の庭が国の名勝に指定されている臨済宗南宗寺が近くにあって南宗寺前と併記されています。武野紹鴎や千利休が修業した寺でも知られています。織部ファンとしては下車して枯山水を眺めたかったのですが・・・。
大道筋の真ん中を走ります。停留場が見えます。
ここからは堺の市街地で駅間が短くなります。0.4kmで寺地町停留場。
駅名標。「てらぢちょう」です。
また0.4kmで宿院停留場。下りホームが手前にあります。
2016年(平成28年)に停留場の移設が実施され広くなって新しい屋根が作られました。
駅名標。駅名の元になった宿院頓宮が南東にあります。個人的には武野紹鴎旧宅跡に興味がありましたが、調べたら跡地に看板があるだけでした。茶室に藤原定家の和歌を飾って茶のココロとした人です。見渡せば花も紅葉もなかりけり うらの苫屋の秋の夕暮れ。
またまた0.4kmで大小路停留場。ここもずいぶん上下でホームがずれています。西に少しで南海本線の堺駅があります。
堺の中心部を走っています。0.3kmで隣の停留場です。
実は堺の町をゆっくり散歩してみたいと長年思っています。10年近く前に仁徳天皇陵付近は阪和線百舌鳥駅を降りて歩いたことがあるのですが、堺の中心部は未踏の地なのです。無闇に鉄道に乗って全国をほっつき歩いていますが観光とはほぼ無縁です。
次回【私鉄に乗ろう 42】阪堺電気軌道 上町線 その3 に続きます。
(写真・記事/住田至朗)