先進的でゆるーい集会所、北越谷に誕生! 地域住民の「あーしたい こうしたい」が実現しちゃう南荻島出津モデル――これ各地に波及しそう
「せっかく川のほとりにつくるんだから、バーベキューやヨガとか、キャンプとかできるといいよねー」
「カフェやキッチンもいいけど、子ども一時預かりとかもあれあいいなー」
「でも管理や収益はどうやってくのよ。そもそも継続できるの?」
―――こんな住民同士の話し合いが、埼玉県の小さな川沿いの集略で始まったのが1年前。
埼玉県越谷市南荻島。東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)北越谷駅から15分。
蛇行する元荒川のほとり、静かーな住宅街の自治会集会所で、冒頭のような話し合いをいっぱい重ねてきた。
なんでこんな話し合いが、ずっと続いたか―――。
古くからあるのどかな住宅街に新たな分譲住宅地が出現
越谷市南荻島出津に出現した新たな分譲住宅地は、もともと企業の研修所やグラウンドなどがあった地。この敷地を宅地化することになり、地元・越谷に本社を置くポラスグループの中央グリーン開発が、新たな分譲住宅エリアを手がけることになった。
そこで古くから暮らす住民と、新たに移り住む住民をつなぐ、集会所と公園を分譲住宅エリアの元荒川沿いにつくろうってことになった。
地元の出津自治会、越谷市、中央グリーン開発は、「南荻島未来会議」と名付けて住民たちといろいろ「あーしたい」「こうしたい」「じゃあどうするか」ってことを話し合ってきた。
で、できあがったのがトップ画像のような集会所と公園!
もともとある出津自治会と、新たな分譲住宅の管理組合の「接続駅」として、この集会所+公園+元荒川河川敷が機能しはじめたってわけ。
地元の高校生や大学生も新しい集会所に「めっちゃうれしい!」
集会所のオープンイベントには、越谷西高校の書道部女子たちも参加。
ことしの干支にちなんで「猪突猛進」をダイナミックに。渾身の力作をどかーんともってきた。
この開かれた集会所は、いろいろな人が期待してるってことで、すぐとなりにある文教大学の学生や、越谷西高の学生たちも、この集会所+公園のオープンを「待っていたし、めっちゃうれしい!」と。
オープン式典には、越谷市 高橋努市長をはじめ、越谷市 高橋幸一市議会議員、南荻島出津自治会 大熊久夫自治会長、南荻島まちづくりサポーター 石野剛史代表らも登壇。
中央グリーン開発の戒能隆洋取締役事業部長は、「住宅をつくって終わりじゃなくて、住宅提供の先に続くコミュニケーションなど、地域の人と寄り添いながら醸成していきたい」と。
集まった人たちは、「こんな集会所は国内でもめずらしい」「越谷市南荻島出津モデルとして、各地に波及していくといいな」なんていってた。
北越谷を新しい住まいに選ぶ人たちのリアル
で、新しい分譲地の人たちは、どうしてこの越谷市南荻島出津に決めるか。が気になるよね。
この中央グリーン開発が手がけた「パレットコート北越谷 フロードヴィレッジ」(全64棟)の1棟の価格は4000万円前後。「購入者層は幅広く、20代ファミリーから60代シニアまで。もともと越谷という土地が好きな人が多く、ファミリーは『大好きで自分のリズムにぴったりなじむ越谷で子育てしたい』って人が多い」とか。
仕事場は東京都内って人がほとんど。「そういえばそうか!」って思ったのは、この北越谷、始発電車があるんだよね。
北越谷駅から徒歩15分かかっても、文教大学や元荒川がつくる、なんか安心できてのんびりしてる雰囲気が気に入って、購入するんだって。
―――新しい集会所や公園ができて、地域の人たちの「オフ会したい」「週末限定カフェやりたい」「ヨガやりたい」「キャンプやりたい」「カヌーやりたい」「バーベキュー大会やりたい」といった「あーしたい」「こうしたい」が実現へむけて動きだす。
オープンイベントの日は、雪がちらつく日だったのに、「寒ぃーっ」っていいながら熱いコーヒーを片手にみんな集まってわいわいがやがや。
みんなでデザインして、みんなでつくった「地域のリビング」「みんなの共有空間」が、ちょっとうらやましいわ!
<パレットコート北越谷 フロードヴィレッジ>
https://www.polus.jp/kodate-gr/kitakoshigaya83/?articles
<過去記事:気流解析に未来会議…戸建て分譲住宅の新潮流、埼玉・北越谷の元荒川ほとりから>
https://tetsudo-ch.com/33011.html