空席を探すの、意外とめんどう―――そんな声に応えるサービスが、東京駅構内で始まった。

東京駅改札内1階のベーカリーカフェ 「デイジイ東京」グランスタ店で、カフェスペースの空席がひと目でわかる案内サービスがスタート。

手がけたのは、JR東日本グループの鉄道会館。エキナカ商業施設「グランスタ」を運営する同社は、このカフェの横に設置してあるデジタルサイネージを利用し、空席案内サービス「VACAN」をことし8月まで試験的に導入。

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同サービスは、人感センサーを、イートインスペースのテーブル下に取り付け、人の温度で席に「いる」「いない」を判断。リアルタイムに座席の空席状況をデジタルサイネージを表示させる。センサーを置くだけで、大規模な施工がいらない点もメリットのひとつ。

こうした事業は、JR東日本とバカンがコラボした取り組みで、「JR EAST START UP PROGRAM」の一環。東京駅構内で展開する前に、JR大宮駅で実証実験を実施。利用客の9割以上が「便利」と回答していた。

また、既存サイネージと比較し、閲覧数が19倍まで増加。サイネージの広告効果を上げることも期待されるという。