千歳町停留場で次の停留場が見えています。3号系統蛍茶屋行が来ました。2004年から営業運転されている3000形電車。予算(1両2億2千万円と少々高い)の関係で予定より少ない3編成が製造されました。2005年には鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。純粋な新型製造車両としては1980年(昭和55年)に導入された2000形以来24年ぶりとなります。長崎電気軌道として初の連接車両。乗ってみたい!と願ったからか、後で乗れました。

何と100m(0.1km)で昭和町通り停留場。走り出したと思ったら停留場でした。最近の日本人ランナーなら10秒を切って走り抜けてしまいます。前回に既述の通り赤迫方面しか停留場はありません。

駅名標。

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0.2kmで住吉停留場。1950年(昭和25年)に延伸され、さらに赤迫に延伸される1960年(昭和35年)までは終点でした。隣の昭和町通停留場にかけて道路の両側は商店街のアーケードが続いています。長崎北部最大の繁華街。1950年(昭和25年)に電車が開通するまでは人家もあまり無い場所だったとのことで、正に路面電車によって発展した町です。

駅名標。

住吉停留場で乗客のほとんどが降りてしまいました。

0.3kmで赤迫停留場。単式ホーム1面1線。先客が居るのでしばらく待ちます。

スプリング・ポイントの様に見えますが、赤迫配車室で制御しています。

3号系統蛍茶屋行が出て行きました。長崎電気軌道300形305です。1953年(昭和28年)に9両(301ー309)1954年(昭和29年)に1両(310)が日立製作所で製造されました。同じ日立製作所製の211形に準じていますが前照灯は最初から前面窓下に設置されました。

赤迫停留場。ホームは長崎電気軌道で最長の53m。奥には終端部です。開業した1960年(昭和35年)には道路は未舗装で端には川が流れていたそうです。

このまま折返して長崎駅前から正覚寺下まで乗ります。次回【私鉄に乗ろう 60】長崎電気軌道 その5 は再び長崎駅前からスタートします。

(写真・記事/住田至朗)