【私鉄に乗ろう 60】長崎電気軌道 その6
観光通り停留場の駅名標を見ると分かるのはここで路線が分れています。西浜町停留場が1系統方面と4系統蛍茶屋方面と2つあるのです。
再度、路線図でご確認しませう。
というか、この春雨(大好物です)という交差点の名称にニヤリとしてしまいました。
中央橋交差点で軌道は左右に別れます。右は蛍茶屋方面、左が長崎駅前と石橋方面(5系統)です。
0.2kmで西浜町停留場。5系統(石橋〜蛍茶屋)とすれ違います。
この区間は流石に電車の通行量が多い。この停留場を含む長崎駅前〜西浜町〜蛍茶屋の区間は原爆で全線不通となった中で最も早く三ヶ月後に復旧された路線。
100m(0.1km)で築町停留場。1915年(大正4年)に開業した最初の路線の終着駅でした。1920年(大正9年)にいったん廃止されますが、1961年(昭和36年)に再開業。1号系統(正覚寺下〜赤迫)、5号系統(石橋〜蛍茶屋)の乗換駅です。
2018年8月には新地中華街停留場に改称される予定です。
ここで石橋方面に向かう大浦支線が直進、長崎駅前方面への本線が右に分岐します。
長い区間ではありませんが、県道499号に出るまでの狭い道路を路面電車が占拠?
県道499号に出ます。0.4kmで出島停留場。1915年(大正4年)の開業時は末広町停留場。1939年(昭和14年)に出島岸壁前停留場に改称されましたが、戦時中、急行運転開始により廃止。1947年(昭和22年)に出島停留場として復活しました。
駅名標。
では、次回【私鉄に乗ろう 60】長崎電気軌道 その7 に続きます。
(写真・記事/住田至朗)