【私鉄に乗ろう 60】長崎電気軌道 その11

2018.07.11

蛍茶屋停留場は島式ホーム1面2線。

1300形1302で長崎駅前方面に向かいます。

日立製作所製のマスコン。鉄道車両のハードに明るくないのでいつ頃の製品なのか、経歴もわかりません。

諏訪神社前から公会堂前で右に分岐します。2017年(平成29年)までは直進方向にも右から合流する分岐がありましたが撤去されています。

正にこの分岐点で過去10年間に4回の脱線事故が起きました。2015年(平成27年)の4回目の脱線事故の後、運輸安全委員会の指摘で分岐部のカーブを半径20mから35mに改良工事しました。

諏訪神社前から0.5kmで桜町支線の公会堂前停留場。2018年8月に市民会館停留場に改称される予定です。

国道34号線の下をくぐります。1954年(昭和29年)に国道との立体交差が完成するまでは40パーミルの急勾配で峠越えをしていたそうです。しかし半世紀以上が経過した今はその痕跡が分かりません。

すれ違う1500形1502も車体のみ新造の機器更新車両。1993年(平成5年)から1997年(平成9年)までに7両が作られました。

国道下を抜けると桜町停留場。1919年(大正8年)の開業時は豊後町停留場、1921年(大正10年)には小川町停留場に改称。前述の峠越え時代の小川町停留場は、国道の立体交差化で廃止され、1954年(昭和29年)現在の場所に小川町停留場が移設されました。1966年(昭和41年)桜町停留場に改称。

ようやく長崎電気軌道の旅も終わりです。歩道橋からホームに降りる階段が見えてきました。0.5kmで長崎駅前停留場。

左からの1号系統出島方面と合流します。

1号系統赤迫行電車を見送って、長崎駅前停留場に到着。この電車も赤迫行です。

朝、1号系統で長崎駅前から赤迫。赤迫から正覚寺下、正覚寺下から長崎駅前、今度は3号系統に乗り換えて長崎駅前から蛍茶屋、5号系統で蛍茶屋から石橋を往復、最後に3号系統で蛍茶屋から長崎駅前という長崎電気軌道の旅でした。正味の乗車時間は140分程度でしたが、結局3時間以上かかって完乗しました。流石に高名な観光地だけあって終始観光客で混雑する電車での撮影でしたが、クルマで廻った長崎とはまたひと味違うナガサキを楽しむことができました。

考えてみたら前面展望を撮らずにボンヤリ列車に揺られているのは純粋な移動時間で、のんびり車窓を眺めて居られるのもその間だけ。前面展望を撮ったり駅名標や車窓を撮りながらの旅は、集中してその線区がアタマに入ってきますが、この【私鉄に乗ろう】を書いてしまえば後は忘れるに任せます。時々、悪天候や逆光、ガラスの汚れなど前面展望の撮影条件が悪い中、四苦八苦している自分に呆れて「本当に趣味で(=好んで)鉄道に乗っているのだろうか?」と感じる瞬間もあります。

しかし1日乗車券500円でコレだけ集中して長崎電気軌道に乗れるのですから、やはり鉄道趣味の一種なんだろうと思って苦笑。だって、すぐに次の撮影路線を計画している自分が居るのです。

さて、この日は長崎から北九州に青春18きっぷで移動しました。これこそ純粋移動で、何度も乗ったことのある路線でのんびり車窓を堪能しました。

(写真・記事/住田至朗)


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